2009.04.16 [コラム]
Vol.37 特集■信州の桜めぐり 第2回
神聖なる古木の桜を訪ねて
先週から続々と開花宣言がされて、信州のお花見前線もぐんぐんと北上中。
数々の華やかな名所もありますが、何百年もの間、地元の人々に大切に愛され続けた桜も信州には数多くのこっています。
ゆったり優雅に花を咲かせる古木たちは、これからがまさに見頃。
今回はそんな桜の里を紹介していきましょう。
■しだれ桜の里(高山村)
秋は松川渓谷の紅葉で賑わう高山村。春も「しだれ桜の里」と呼ばれる隠れた桜の名所なんです。村内には約20本ものシダレザクラが点在し、幹回りが太くて迫力があるんですよ。中でも黒部のエドヒガン桜や坪井のしだれ桜は、樹齢も古く、情緒もたっぷりです。特に見応えある6本の桜を紹介します。
左/赤和観音(あかわかんのん)のしだれ桜。赤和観音の登り口に立っている
中/坪井のしだれ桜。樹齢は600年余の村一番の老大樹。
右/二ツ石のしだれ桜。幹が空洞となっているのが特徴
左/水中(みずなか)のしだれ桜。淡い桜色の滝が幾重にも落ちるように見える
中/高山大橋南のしだれ桜。樹齢100年と比較的若く、村内で一番早く花を咲かせる
右/黒部のエドヒガン桜。樹齢500〜600年とも言われ、堂々たる風格
水中のしだれ桜は、吉永小百合さん主演の映画「北の零年」のロケが行われた場所でもあるんですよ。
高山村では、「高山五大桜」とうたわれる桜をめぐるスタンプラリーを実施するほか、桜祭りにあわせてこれらの桜を訪れていこうという「桜めぐりトレッキング」を開催します。
うららかな春の日、のんびりと山里をめぐったら、さぞかし気持ちいいでしょうね。
もちろんトレッキングの後は、個性的な温泉がいっぱい、湯つづきの里と呼ばれる高山温泉郷で汗を流してくださいね。
第10回信州高山桜まつりはコチラ≫
信州高山桜めぐりトレッキングはコチラ≫
信州高山温泉郷についてはコチラ≫
■素桜(すざくら)神社の神代桜(じんだいざくら)
信州で最も古い桜、それがこの樹齢1200年の素桜神社の神代桜です。国の天然記念物であり、まさに日本を代表する古木。高さは20m、今もなお生き生きと花を咲かせ、衰える気配もない堂々たる姿に感動。
その立派さから、天照大神の弟神のスサノオノミコトがこの地を訪れた際、地に差した杖が根付いて花をつけたなんていう伝説がうまれたんでしょうね。
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