2011.11.17 [コラム]
Vol160■信州「しゃべり手」リレーエッセイ【6】
平松奈々アナウンサー
長野県を代表するアナウンサーやパーソナリティーの皆さんに、信州の魅力を語っていただくシリーズの第6回。
今回は、NBSの平松奈々アナウンサーです。
静岡県沼津市で生まれ育ったわたし。港町ということだけあって、家から10分ほどのところには太平洋が広がります。
わたしが信州に来て5年。いまだに「長野って、山、近いなぁ」と感じます。
長野市にいると山が目の前に見え、松本へ行くと北アルプスが出迎えてくれ、軽井沢方面へ向うと浅間山…。移動しても移動しても、山が一緒についてきます。
そんな山々に、今年は取材で何度か登る機会があり、今までは“見る”ものだった山に“魅せられて”しまいました。
登るにつれ変わっていく風景。足元の土、植物、空気など、一歩あゆみを進めるたびに変化していきますが、わたしは登りきるまで振り返らないようにしています。登りきった瞬間に拝む絶景を楽しみにしているから。
登った山の中でも、特に感銘を受けたのが「白馬」。
その日は、真夏のうだるような暑さの日でした。
栂池へむかう道のりは、歩いて1時間30分ほど。運動不足のわたしにとって、ゴロゴロとした岩山を登るのは、とってもきつかったです。
でも、息をきらしているわたしを出迎えてくれたのは、声が出ないほどの絶景…!
雑味のない澄んだ空気に、青空と雪のコントラストが見事な白馬三山。息をのみ、ただただ立ちつくしてしまいました。
麓とは違い、長袖が必要なほどひんやりとした空気の中、その絶景を目に焼き付けました。
ちなみに、下山した午後には、山は雲に覆われ大粒の雨が…。山が笑顔で迎えてくれる時間はほんのわずか。わたしは山の神に微笑んでもらえたんですね。
ところで、長野はフルーツや野菜もおいしいですよね。秋はキノコが絶品!
でも、わたしが一番好きなのは…
「ぶどう」です♪
長野県オリジナルの品種「ナガノパープル」は、実が大きくて皮がはじけそう。みずみずしく厚い果肉が舌を楽しませてくれます。
そのほか、ナイアガラ、スチューベン、ピオーネ、レッドナイアガラ…列挙すると書ききれないほどの品種。ぶどうひとつとっても多種多様な味が楽しめ、それを新鮮な状態でいただけるのは、幸せなことですよね。
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