2008.07.11 [松本安曇野エリア]
創刊号 特集■1泊2日で楽しめる、上高地トレッキングへGo!
古くは「上河内」「神降地」とも呼ばれた、山深き聖地・上高地。その魅力を探ろうと、編集部は小旅行を計画しました。
まず、上高地の歴史を簡単に勉強しておきましょう。江戸時代、木こりたちは徳本峠を経由して上高地に入り、樹木を伐採する場として利用していました。
明治時代に入り、英国人宣教師ウォルター・ウェストンが槍ヶ岳に登頂し、著書にて上高地を取り囲む山々を紹介。ウェストンは明神池のほとりに住む猟師、上條嘉門次との親交も深め、嘉門次は名ガイドとしてその名を広く知られることとなります。
現在の上高地は、槍ヶ岳や穂高連峰への入り口としてだけでなく、[梓川]や[大正池]、[明神池]など、雄大な風景を見ることができる山岳リゾートとしても親しまれていることでも有名です。
当てもなく遊歩道を歩くのもいいですが、せっかくなので上高地の魅力をもっと感じたい。そんな人は[上高地ビジターセンター]のガイドウォークに参加してみましょう。
ガイドウォークは荒天時以外、11月10日までの毎日開催されます。午前中は大正池まで、午後は明神池までのコースがあり、現地解散。所要時間は2〜3時間ほどで、参加費はたったの300円。自然をこよなく愛する編集部も、早速参加してみることに。
取材日は6月下旬。ちょうど春の花が終わり、夏の花が出る前段階。つまり、あまり花は望めないシーズンです。
花は見られないのだろうかと思いつつ、インタープリターのMさんと一緒に遊歩道を歩きます。
しばらくするとMさんが立ち止まり「ほら、あそこ。モリアオガエルの卵ですよ」と指差します。葉っぱが散らばっている木の下では「ハルニレの木の若葉、サルが大好きなんですよ。一番おいしいところだけを食べて、後はこうやって落としちゃうんです」と教えてくれました。花が見られないと少しがっかりしていたことはすっかり忘れ、前田さんの話に夢中になって聞き入ってしまいました。
こんな風に、普段は気が付かない自然の仕組みが見えてくると、上高地を歩くのはもっと楽しくなりますね。季節限定の思い出も増えそうです。
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