楽園信州

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<VOL.187>I ♥信州(あいラブしんしゅう)

1年目から作り続けているコシヒカリは、「自分で作っている」という気持ちもあり、美味しさも倍増!
6~7年お米を買わずに生活できているんだとか。まさに自給自足の生活です。


石組みが特徴の“福島棚田”

しかし、最初の頃は、米づくりのいろはも分からず苦労の日々───。

飯山市の稲作は、主に「棚田」で行われ、市内各地でその風景が見られます。
(全国棚田百選に選ばれた“福島棚田”という石組みが特徴の棚田があります)

通いながらの生活だったため、水の調節や除草をすることがなかなかできず、藤木さんの水田から雑草の種が下の水田に流れこんでしまうなど迷惑をかけたことも…
無農薬栽培・稲作の難しさを実感しました。

そんなときに、手を差し伸べてくれたのが地区のみなさん!

不在の間、隣家の方が田の水量を見てくれたり、足りない農機具を貸してくれたり、はざかけ(刈った稲を穂がついたまま乾燥させる)用の三脚を譲ってくれたり…。

「北原地区のみなさんのアドバイスや支えがあってこそ、ここまでやってこれた。感謝の気持ちでいっぱいです。」とお話してくださいました。

<『北原地区には、人を温かく迎え入れる雰囲気がある』>


(地域の雰囲気にピッタリの北原区公民館)

藤木さんご夫妻の暮らす飯山市北原地区には、「北原区ふるさと暮らし支援委員会」があり、ふるさと暮らしを地域ぐるみで支援しています。
その支援委員会主催の地域活動に、藤木さんご夫妻も積極的に参加され、少しずつなじんでいかれたそうです。

地域の受け入れ体制はもちろん、そこに住んでいる方々の様子を感じ取ることが出来たからこそ、不安を抱くことなく、飛び込むことが出来たと語ってくださいました。

しかし、北原地区も他の地域と同様、高齢の方が大半を占める集落であり、若い方々の定着が課題となっています。

「新しく入ってきた私達だからこそ出来る何かがあるんじゃないか」、と藤木さんは話します。

そこで、藤木さんは“北原ふるさと暮らしアドバイザー”として、「北原ふるさと暮らし学校」を開校しました。

「北原ふるさと暮らし学校」とは、夏休みの間に公民館を利用し、一泊二日で農作業体験や自然散策、地域住民との交流会などを通して、都会の方に北原の良さを知ってもらうとともに、ふるさと暮らしを体験してもらおうという試みです。

平成21年から行われている「北原ふるさと暮らし学校」
藤木さんは、生活の中で感じた飯山の魅力を移住者の目線で伝えています。

次回、後編では、藤木さんご夫妻の現在の暮らしやこれから移住を考えている方へのアドバイスなどを掲載します。
お楽しみに♪

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