2011.08.25 [コラム]
Vol148■信州「しゃべり手」リレーエッセイ【3】
~平沢幸子(abn 長野朝日放送)~
平沢幸子アナウンサー
長野県を代表するアナウンサーやパーソナリティーの皆さんに、信州の魅力を語っていただくシリーズの第3回。
今回は、abnの平沢幸子(ひらさわ さちこ)アナウンサーです。
長野にきて13年。
番組のロケとはいいつつ、出かける度に、信州というところは実に楽しいところだと感じています。夏休み、虫を捕まえるのが大好きだった少女は、信州に来てアナウンサーになり、もっとおてんばになりました。自称 “長野一、ロケに出ている女性アナウンサー” 私平沢が、信州の誇る絶景をドドンと皆様にお届けします。
なんといっても、「山」!
私、産まれも育ちも東京、山といえば高尾山か学校の屋上から見える富士山を眺めるという暮らしでしたが、今から4年前、人生初の登山に挑戦しました。しかも、3000m級。なんと山国信州で一番高い山、北アルプスの『奥穂高岳(3190m)』へ。さらに、翌年は『槍ヶ岳(3180m)』へも。
いずれも夏に登りましたが、標高が上がるたびに気温が低くなり、頂上に向けて季節が移り変わっていくのです。ひとつの山で、夏の景色も、秋も冬も…。途中、雪渓という雪の上を、滑らないようにドキドキしながら歩きます。山の上でしか感じられない空気や景色があります。
槍ヶ岳にて
この写真、私のお気に入りの一枚。槍ヶ岳の頂上まであと約200mの場所で撮影しました。後ろに見えるのは、槍ヶ岳の頂上。尖った穂先がカッコいい山です。ここで、長野県の県鳥「雷鳥」にも出会いました。
雷鳥
そして、もう一つぜひご紹介したいのが、豊かな自然の恵み、畑の野菜です。
私の担当する「ザ・駅前テレビ」という番組で始めた「ザ・駅前ファーム」。長野県の北部・小川村という場所で5年前から野菜作りをしています。
畑からは、北アルプスの絶景が臨めます。山に抱かれるようにして、土をいじり、野菜を育て、その恵みを頂く。料理が大好きな私にとって、畑は夢のような場所。だって、畑で作るもの全てが最高の味をしているんです。むしろ美味しすぎて、何も調理しなくてもいいかもって思ってしまうくらい。トマトってこんなに甘かったんだ!とか、キュウリってこんなに水分がたっぷり!とかね。
ザ・駅前ファーム
それはやっぱり、山国ならではの気候と、最高の粘土土のなせる業。農業を始める前に、農家の方に、どうしてこんなに美味しい野菜が作れるのかと聞いたことがあります。その方は、「おひさまと土と水が、野菜を美味しくしてくれているんだよ。あとは、野菜ががんばっている。私たちはなーんにもしてないよっ」って。なんとカッコいい!!夏の炎天下で、一生懸命汗水たらして野菜を育てているのはお母さんなのにね。そんな野菜を頂くと体の芯から元気になります。
野菜の収穫
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