2012.01.19 [■就航地情報]
Vol167■“信州まつもと空港からの就航地”北海道情報19
今回は、冬の北海道を象徴する「流氷」の話題です。
オホーツク沿岸に幸を運ぶ冬の使者「流氷とガリンコ号」
流氷を砕きながら進む「ガリンコ号Ⅱ」と
氷海展望塔「オホーツクタワー」(紋別市)
オホーツク海の北部、シベリア大陸の沿岸部で、海水が凍結して最初の「海氷」が生まれます。「海氷」は、凍る範囲を広げ、「流氷」となって、オホーツク海沿岸へ漂流してきます。
流氷は、浜を閉ざしてしまうため、かつては地域の人や漁業者にとって“邪魔者”とされていました。しかし、漁業にとって必ずしもマイナスなものではなく、漁場を豊かにする種々のプランクトンを運んできたり、雑草藻を除去する役割をもつなど、プラスの作用があることが明らかになってきました。
北海道の北東部、オホーツク海沿岸に位置する「紋別(もんべつ)市」は、「流氷国際都市」を宣言し、世界各国の流氷研究者が集うシンポジウムを開催するなど、「流氷研究のメッカ」といわれています。
巨大なドリルで流氷を砕きながら進む紋別市の「ガリンコ号」は、アラスカの油田開発用の実験船を用いた世界初の流氷砕氷船でした。現在は、夏もクルージングが楽しめる「ガリンコ号Ⅱ」がその後を受け継ぎ、網走(あばしり)市に就航した「おーろら」号とともに、1月から3月の流氷観光を担っています。
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