是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

是より木曽路

遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?


木曽地域振興局のKです。
10月2日にゼロカーボンミーティング『水力発電バスツアー』に参加しました。



まず訪れたのは、『山の歴史館』と『福沢桃介記念館』です。
『山の歴史館』は明治33年に御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎(皇室の御料林を管理する庁舎)として建てれたもので、平成2年に南木曽町が天白公園整備事業の一環として、現在の場所に復元しました。


この建物と隣接するのが『福沢桃介記念館』です。ここで、福沢桃介という人物について、紹介したいと思います。福沢桃介は、大正時代木曽川水系に水力発電所を築き上げた大同電力(関西電力の前身)の社長さんです。戦後、日本経済が発展し、家庭や工場の電気の使用量が増加したため、電力不足を解消し安くて停電などの影響を受けない水力発電の先駆者として尽力しました。



当時の日本は、土木技術が未熟だったため発電所を建設するにあたりとても苦労をしたそうです。アメリカの技術者や最新の土木機械を導入したり、たびたび氾濫する木曽川が建設中のダムを崩壊してしまったり…苦労しながらも、関西方面への電力を供給するため、ダム建設をはじめ木曽川に7ヵ所の水力発電所を築きました。この洋館は、木曽川水系の発電所開発のために別荘として建てられ、ここで建設の指揮を執っていました。




桃介は、とても華麗なる経歴の持ち主だったようです。埼玉県の出身で、慶應義塾卒業後に福沢諭吉の娘(房)と結婚し婿養子として福澤家に入りました。実業家としての経歴を持ち、さまざまな会社の経営者を経て、電力事業へと参入しました。一方で、幼少期は履物(当時では下駄)も買えない時期もあり、裸足で小学校に通っていたという苦労もあったようです。


桃介がこの地で過ごしたのは妻の房ではなく、かつて恋人同士だった貞奴(川上貞奴)でした。貞奴は、公然のパートナーとしてこの住居で電力事業と桃介を生涯支えました。彼女もまた才色兼備な女性で、日本初の女優でした。パリ万博では大ブームを巻き起こすほどだったそうです。あのピカソやロダンも虜になったとも言われていますが、反面ミステリアスな歴史もあったとも伝えられています。
写真が飾られていましたが、とても綺麗な方でした。



建物は、火災で2階部分を焼失してしまいましたが、平成9年に当初の姿に復元されました。お風呂場の横には、水洗トイレががあり、当時の時代にしてはハイカラな住居だったようです。
余談ですが、一昔の水洗トイレをご存じですか❓人が立った位置よりも高い所に水が入った木箱が設置されていて、紐を引っ張ると木箱の中の栓が開放され、便器に水が流し入れる仕組みです。数年前に古い名古屋の住宅にもありまして、私は使用したことがあります。(同じ物かどうかはわかりませんが…)



2階にはテラス(部屋)があり、桃介橋が一望できます。『桃介橋』は、南木曽町の木曽川に架かる、全長247メートルの日本最大級の木造の吊り橋です。水力発電の建設資材を運ぶトロッコの軌道として使われていました。(今は、人が渡ることができます。)


桃介は、この景色をどんな思いで眺めていたのでしょうか…


ここでは伝えきれないことがたくさんありますので、ぜひ記念館に立寄って当時の歴史を味わってみてください。


 


この記念館のすぐ近くに『桃介亭』という手打ちそば処があります。ここでちょっと、お店の紹介をさせていただきます。
記念館より少し高台にあります。天気が良かったので、テラス席から眺めた景色は最高でした
車で来なければちょっと一杯🍺も楽しめたのに、残念でした



予約しないとお蕎麦は注文出来ないと聞いていたので、ツアーとは別日に行きました。


お店のご主人が、「注文してから少し時間がかかりますので、お茶請けをどうぞ」と、素揚げされたお蕎麦と小豆を出してくださいました。小豆は、ほんのり甘くて美味しかったです。



天ぷらそばを注文しました。
サラダもついて、900円はお安いです(≧▽≦)
お蕎麦もとても美味しくいただきました。



色なき風の中、大正時代の木曽を感じながら食するのもなかなか良い時間でした。
お蕎麦は限定10食なので予約をして、お出かけください


                                 つづく


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