2025.09.30 [ 農業農村支援センター ]
「枝」に実る「かぼちゃ」の正体!~はな高々い~なプロジェクト~
皆さん、こんにちは
上伊那農業農村支援センターのあんこです
「花プロ」の活動として、9月2日から新たな花の展示が始まりました。
🌸今回使用した花🌸
①トルコギキョウ「雪合戦イエロー」
②オリエンタルハイブリッドユリ「ベルビル」
③ソラナム「パンプキン」
④マリーゴールド「ジャイアントオレンジ」

大輪のユリが豪華さを演出しています
明るい黄色が空間をパッと照らしているように見えますね。
それぞれの花について紹介いたします。
①トルコギキョウ「雪合戦イエロー」
上伊那地域はトルコギキョウの日本一の出荷量を誇ります。「雪合戦イエロー」という名前は、開発当時、他社に「雪」という品種が存在していたことから、その花に「合戦」を挑むこと、そしてその花の色の「イエロー」を組合せ、「雪合戦イエロー」としたそうです。花の名前にも物語があり、面白いですね。JA上伊那にはこの他に「新雪合戦」や「しずく」など、約50品種のトルコギキョウを栽培しています。
②オリエンタルハイブリッドユリ「ベルビル」
鮮やかな黄色が目を引く「ベルビル」は、オリエンタルハイブリッドユリのひとつです。
この品種は、オリエンタル系ユリの華やかさと、トランペット系ユリの丈夫さをあわせ持つ「ハイブリッド」です。ベルビルは中輪で、スマートなトランペット型の花姿が特徴です。
「ベルビル」という名前は、フランス語で「美しい街」を意味する言葉に由来すると言われています。花が咲きそろう姿が、まるで美しい街の風景のように見えたのでしょうね。
※「花の世界のハイブリッド」については前回のブログで説明をしていますので、そちらをご覧ください
③ソラナム「パンプキン」
ナス科ナス属の一年草で、秋の風物詩として人気の観賞用植物です。
その名のとおり、枝に実る果実はまるでミニカボチャのような形をしており、緑から黄色、そして鮮やかなオレンジへと色づいていく様子は、秋の深まりを感じさせます。
原産地は熱帯アメリカで、特にブラジルがルーツとされており、現地では食用としても利用されることがありますが、日本では主に観賞用として親しまれています。「パンプキン・オン・ア・スティック」とも呼ばれ、ハロウィンの装飾や秋のアレンジメントにぴったりです。
切り花やドライフラワーとしても長く楽しめるため、インテリアとしても人気です。
④マリーゴールド「ジャイアントオレンジ」
マリーゴールドの代表的な品種で、名前のとおり鮮やかなオレンジ色の大輪の花を咲かせます。暑さに強く、初夏から晩秋まで長く咲き続ける丈夫な一年草で、初心者にも育てやすいのが魅力です。
「ジャイアントオレンジ」という名前は、その大きさと鮮烈なオレンジ色に由来し、太陽のような明るさを感じさせます。

JA上伊那さん手作りのPOPも掲示しています
以上、今回使用した4種類の花をひととおりご紹介しました。
このうち、あんこの特にお気に入りのソラナムをさらに深堀りします。
秋の花材として人気のソラナム「パンプキン」は、そのユニークな姿から食いしん坊さんの中には「食べられるの?」と思う方がいるかもしれません。
この植物はナス科に属しており、海外では一部の品種が食用として利用されている例もあります。特にアフリカや東南アジアでは「ガーデンエッグ(庭の卵)」や「ビタートマト(苦いトマト)」と呼ばれ、料理に使われることもあるそうです。
しかし、日本で流通しているソラナム「パンプキン」は、観賞用として育てられた品種がほとんどです。食用としての安全性は確認されていないので、食べることはおすすめできません。
また、茎や葉には鋭いトゲがあるので、取扱いにはお気を付けください。あんこはトゲに気づかず痛い思いをしました(泣)
ソラナムは「食べる」よりも「飾る」植物です。
ユニークな見た目と秋を感じさせる季節感を楽しみながら、魅力を存分に味わいましょう。

ユリの雄しべは成長を遅らせるために取り除くのがオススメ!(左下のユリが取り除いた後)
次回の花展示は10月7日からの予定です。お楽しみに!
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