12月20日(金)伊那市荒井の伊那合同庁舎でこどもの居場所づくりに関わるNPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」理事長の湯浅誠先生をお招きし長野県みらい基金主催、信州こどもカフェ上伊那地域子ども応援プラットフォームと長野県将来世代応援県民会議上伊那地域会議共催の講演会「少子化とこどもの居場所」~地域で支える子育て~を開催いたしました。
当日は、約80名の方にお越しいただきました。ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございました。
以下、湯浅先生の講演内容の一部です。
こども食堂が全小学校区2 万箇所に開設している状態を目指す!
むすびえの調査では今年、全国で初めて1万ヶ所を超え、10,866カ所となり年々増加傾向にある。全小学校区に対して1つ以上のこども食堂がある状態になることを目指している。
こども食堂はつながりを作る居場所。星の数ほどあればいい!
こども食堂の先駆けである大田区の「だんだん」は「誰でも来れる場所」を掲げて開いたことを紹介。きっかけは「給食以外の食事をバナナ1本で過ごしているこどもがいる」ということを聞き、自分にできることは何だろうと思い、こども食堂を始めた。だだメディアにより、貧困家庭が行くイメージがついてしまったが、貧困家庭の子の救済が目的ではない。参加条件を付けず、誰もを受け入れる食堂が8割以上で、シニアの方も参加している所も6割以上ある。「こども食堂はつながりを作る居場所。星の数ほどあったほうがいい」
参加回数が多いこどもは自己肯定感や社交性が高まる!
こども食堂参加者に与える影響を捉えるために行った調査では、「困ったときに助けてくれる」「本音を話せる人がいる」「誰とでもすぐに仲良くなれる」で有意差があった。異年齢と遊ぶ、違う学校の子と遊ぶ、親とは違うタイプの大人と出会う“ごちゃまぜ”の場で「違い」と触れ合うことで自己肯定感、社交性が高まる。
事務局より
大勢の方にアンケートのご協力を頂きました。参加されたほとんど方は講演会の内容に“満足“というご回答をいただきました。大変ありがとうございました。
これからも機会があれば、このような講演会を開催したいと思います。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回の講演会に参加された方の感想の一部をご紹介します。
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『こども食堂は貧困家庭のこどもが行く場所と思ってました。先生のお話を聞き認識を改めました。個人として何かできることがあれば取り組んでいきたいと思います。今日はありがとうございました』
『本当にわかりやすくて、正直参加する子どもたちの自己肯定感が高まっているか不安な部分がありましたが、“ごちゃまぜ“の場で「違い」を感じることで、自己肯定感が高まると聞き大変勇気づけられました。これからもこども食堂の活動を続けていくしかないです。今日参加できてよかったです。ありがとうございました』
『こども食堂に対する理解が変化しました。これまで10年以上多世代の居場所づくりを行ってきました。やってきた取組は間違ってなかったと思いました。本当にありがとうございました』
『質問に答えながら湯浅先生の伝えたいことをきちんと織り込みながら答えていただいたと思います。子ども食堂の変遷や今後のあり方も理解でき、また湯浅先生の人柄がよくわかってよかったです。ありがとうございました』
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