2014.11.28 [ 地域振興局 ]
上伊那農業高校の間伐実習2014
平成26年11月12日(水)~13日(木)の2日間、伊那市富県地区のお寺の裏山で行われた、上伊那農業高校の緑地創造科2年生40名の森林整備実習の様子をレポートします。
講師は、上伊那地域の森林・林業関係のプロで結成された、「上伊那林業士会」の林業士の皆様です。
始めに、副会長の芳賀さんから、実習に向けてのご挨拶と作業上の注意をいただきました。
早速、8班に分かれて実習開始!実習地はヒノキの人工林です。しばらく間伐されていなかったため、木が混み合っていて、成長も遅れているようです。
伐り倒す時に隣の木に引っかからないように、ロープで引っ張って方向を微調整します。ということで、まずはロープを木に縛る作業から。高さにめげず、生徒さんたちも勇気を出してハシゴを上ります。
みんなチェーンソーに触れるのは初めてなのに、臆することなく、女子も一発でエンジンを掛けていました。
講師の林業士さんから褒められていて、嬉しそう
エンジンがかかったら、次は倒木の幹の輪切りに挑戦。
最初は恐々と遠巻きにクラスメイトの様子を見守っていましたが、実際に自分で切ってみると、嬉しそうに輪切りを見せに駆け寄って。可愛いいですね!こんなに太い木でも切れるんだ~と、自信につながっていきます。
こちらは、立木の伐倒に必要な、受け口と追い口の作り方を学んでいます。倒したい方向に正確に木をコントロールして、安全に伐採するための、とても重要な技術です。
さあ、いよいよ立木の伐採です。心臓バクバクの緊張感が伝わってきます。講師の一言一言に集中して、真剣に耳を傾けています。
見事、狙った方向に倒れました!チェーンソーで、倒したばかりの木の枝を切り離していきます。
丸太になった真っ直ぐなヒノキを見て「家の柱だ!」。みんな、感無量の面持ちでした。柱みたいな丸太が造れるなんて、スゴいね。
時には、隣の木の枝にかかって、すんなり倒れないことも。そんな時は、みんなでロープを引っ張る方向を話し合っていました。物理の力学の勉強ですね。そうして全員の知恵と力を集結して、心を一つにして倒した時の方が充実感も増すようでした。
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