2014.11.21 [ 地域振興局 ]
都立葛飾野高校の森林保全奉仕合宿2014
ひたすら運ぶだけの単調な作業ですが、彼らにとって、これまで体験したことのない非日常的な世界。木の大きさから、運搬に必要な人数を推測して、声を掛け合っています。コミュニケーションと判断力が試される作業です。
残りの半分のクラスは、駆けつけてくれた信州大学農学部の学生さんから、獣害を防ぐための森林の緩衝帯整備の必要性をレクチャーしていただいた後、実際に、ノコギリを使って除伐作業を体験しました。
時間とともに、森の環境に馴染んでいっているのがわかります。生徒さんから「実際にクマに出会ったら、どうしたらいいんですか?」と次々に質問が。ばったりとクマに出くわすなんて都会の生活では考えられないと思いますが、作業を通じて、緩衝帯整備の意義を身近に感じてくれたようです。
午後からは運搬と除伐の作業を入れ替えて、2日目も無事、終了。クマは現れませんでしたが、カモシカやサルがすぐ近くに出てきて、生徒さんも先生方も大喜びでした。
3日目のますみケ丘は、この快晴!昨日、除伐した森林の中にも、光が射しています。
前日に伐った木の運び出し作業を、全員で行いました。このクラスはバケツ・リレーで枝葉や幹を運んでいます。素晴らしい連携プレーですね。たくさんの違う中学校から、春に初めて同じ高校のクラスメイトになった友達との微妙な距離が一気に縮まって、2日前よりもずっと仲良くなった感じがします。
作業終了後、ピクニックのように森の中でお昼の弁当を楽しんでいました。
「将来は自然豊かな、こんな所に住みたい!」と嬉しい言葉を残して、みんなは東京へと帰っていきました。帰り際に高校側から、今後も森林保全奉仕合宿を続けていきたいとのお話がありました。
高校生の成長にも、伊那谷の森林の成長にも、どちらにも効果的な「森林の里親」制度。来年の秋も、伊那市の森に新1年生の元気な声が響くのを、スタッフ一同、今から心待ちにしています。
上伊那地方事務所 林務課からのレポートでした。
※「上伊那の森林レポート」のアーカイブは、上伊那地方事務所林務課のホームページ(URLは以下のとおり)からご覧ください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kamichi/kamichi-rimmu/shokonorin/blog/h26.html
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