い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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上伊那地域の歴史散策 ~ 伊那市長谷宇津木集落 ~

農地整備課のSですicon22

桜が満開の4月15日(日)に、伊那市長谷の宇津木へ行ったことを紹介します。
そこでは、33年ぶりに薬師如来のご開帳が行われていたからです。

宇津木の集落は、市野瀬からドーナツ万十で有名な杉島へ行く途中を、左に折れて林の中の行き違いできない坂道を上って行きます。(1台しか通れない狭い山道だから、対向車には要注意です。)集落は廃屋が多く、今はほとんど定住者がいない状態です。

道路が行き着く集落の一番奥には報恩寺があり、その隣に目的の宝暦4年(1754年)に造られたという宇津木薬師堂がありました。

今年は、昭和55年以来の33年ぶりのご開帳です。秘仏の薬師如来像の「宇津木薬師」は「ツマ薬師」とも言われ、実は「縁結びの薬師」として古くから地元の人々に親しまれているんです。

ご本尊の写真を撮ってきましたので、これを拝めば御利益がありますよface02

Sは、残念ながら既婚者だから御利益は?ですが。

この宇津木薬師は、聖武天皇による一国一寺の国分寺造営の詔を受けた僧が、長谷の十蔵山(戸倉山)に一刀三拝して薬師如来を刻んだのが始まりで、大同2年(802年)に坂上田村麻呂が戦勝を感謝して薬師堂を建てたと伝えられています。
その後、戸倉山から三峰川を越えてここへ移ったのが元歴元年(1184年)。当時、サワラの老樹に飛び移ったといわれ、「移り木」から「宇津木」と呼ばれるようになったと言われています。
いろいろな説があり、案内看板とは少し異なっていますので、ご容赦ください。

たぶん33年後にも、ご開帳が行われると思いますので是非参拝してください。

薬師堂の隣には、西国三十三観音の線彫りの石仏が安置されています。水を吹き付けると迫力のある仏像が浮き出てきます。これは、守屋貞治の右腕といわれる渋谷藤兵衛の作と言われています。
        
水吹きつけ前です


水吹き付け後です

ちょっと足を伸ばすと、杉島には、手作りの「ドーナツ万十」があります。
お店の方に話を伺ったところ60年余り作っていると話してくれました。

その後、おいしくいただきましたface06


         

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