2014.08.09 [ 歴史・祭・暮らし ]
打ち水する頃 【井月さんのこころ72】
https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/511.html
さて、連日の猛暑が続いていますが、夏の暑さ対策に有効なのは、打ち水ですね。
井月さんは、詠みます。
敷石にしめり打たせて夕涼 井月
この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
庭・通路・玄関先などに敷並べた平らな石、水を打って湿らせる。熱が発散して見た目にも涼しいが、実際涼しくなる。豪華な家構えを連想するが、小家でも水を打つと涼しいものだ。家が建て込んで屋外で夕涼みができる環境が少ない現状だが。
近年、省エネといって水撒きを復活する人が増えている、結構なことだ。
(涼み・夏)
愚良子先生も詠んでいます。
「春日愚良子句集」から
余分でも水打ちたがる石の面 愚良子
猛暑の中、水を欲しがるのは人も〇〇も。
炎天や水を欲しがるこまかっぱ 青巒
駒ヶ根市中沢の曹洞宗広善山蔵澤寺(こうぜんざんぞうたくじ)の三門前の池には、とても大きなアメンボが涼しそうに泳ぎまわっていました。
聴きつけて山の小池や水馬(あめんぼう) 井月
このお寺の三門は裏・表が反対を向いています。その理由については、こちらをご覧ください。
http://www.city.komagane.nagano.jp/index.php?f=hp&ci=13076&i=13167
清水があると正直ホッとしますね。
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