2013.08.15 [ 歴史・祭・暮らし ]
「伊那日光」と崇められる地域遺産、国重要文化財「熱田神社」
魅力発掘探検隊 初参加のKURAです。
伊那市長谷溝口の「熱田神社」に参拝してきました。
伊那市長谷総合支所から数百メートル進むと左手に案内看板があります。
まず、出迎えてくれるのは対の「ご神木」です。
ご神木をくぐり、石階段を進み、拝殿で「二礼二拍手一礼」で心を沈めます。
立派な拝殿ですが、国重要文化財指定の「本殿」はいずこと裏手に進みます。
拝殿に奥にはさらに大きな社が続き、壁は板格子で囲んだ薄暗い中に「本殿」がひっそりと収まっています。
これは本殿を風雨から守るための「さや堂」とのことです。
本殿は、巧みに組まれた柱と立派な彫刻で飾られ、化粧の色彩も歴史を感じます。
本殿土台は重厚な枠組みで、四角の飾り彫刻も龍、唐獅子、象など見事なものです。
さすがに、「伊那日光」と呼ばれ、国指定重要文化財に値する素晴らしいもので、今から100年の昔明治21年に、この遺産を後世にしっかりと受け継ごうと、「さや堂」を造って保護したことに、当時の村人の見識の高さを感じます。
「本殿」は約250年前の1763年(宝暦13年)に五年の歳月と村人の浄財のみで建てられたことに思いをはせると、感動を覚えます。
さらに、本殿建立が当地溝口村の匠池上善八棟梁によるものであるとのことは、当人にとってこの上ない名誉であるとも推察するものです。
江戸中期、村人147戸すべてから寄付、大金300両をもって本殿が完成した時の村人の喜びはどれほどのものだったのか想像もつきません。
境内にある「舞台」で事あるごとに本殿に見守られながら、村人の歓喜の集いが催され、時代を重ねてきたことでしょう。
是非、一度足を運ばれたらと思い、ご案内いたします。
自分の興奮した思いをつづりましたが、この素晴らしい「熱田神社」の由来は、拝殿に前に置かれている案内パンフレットをご覧いただければと思います。
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