2014.01.31 [ 伊那建設事務所 ]
建設事務所のもう一つの仕事~建設業許可について~
こんにちは! 伊那建設事務所のJKです。
建設事務所というと、道路や河川の整備・維持管理をしているイメージが強いと思います。しかし、建設事務所の仕事はそれだけではありません。
そこで、今回は「建設業許可」について紹介します。
ところで、「建設業許可」とは何でしょうか。聞き慣れない方も多いかと思います。
建設業は、その業務の公共性・恒久性・社会経済上の重要性から、厳しい法の規制を受けています。
その中でも中心的な「建設業法」という法律で、「建設業許可」という制度が定められています。建設業を営み一定金額以上の工事を受注するには、都道府県知事または国土交通大臣の許可を得なければなりません。そして許可後は決算報告書の提出や、役員等の変更届、許可取得後5年後の更新申請などの手続きが求められます。また工事実績や経営内容も公にされます。
許可されるためには、建設業の経営業務の経験者がいるか、一定の資格や経験を持つ技術者がいるか、財産的基礎があるかどうか等、多くの要件を満たす必要があります。それは、この制度が建設工事の適正な施工や発注者の保護、建設業の健全な発展を目的としているからです。
建設業は私たちの生活に密着しています。普段暮らしている住宅はもちろん、道路や学校などの公共施設を作っているのも建設業者の方々です。「建設業許可」は、私たちの生活基盤を支える制度といえるでしょう。
それだけに、建設業許可を受けると、社会的信用は一挙に増大し、公共工事等を受注することも可能になります。まさに建設業許可が「金看板」と呼ばれる所以です。
ここまでは法律や制度の話で、難しくなってしまいましたが…
伊那建設事務所では、管内(伊那市、駒ヶ根市、上伊那郡)の業者の方からの、許可の申請や各種届出の審査・受付を行っています。
建設業許可の要件は厳しく、申請のときは多くの書類を用意していただきます。審査は厳正に行わなければならないので、お時間をいただくこともあります。
受付の様子
なお、伊那建設事務所の管内には619社の許可業者があります(平成25年6月30日現在)。
また、建設業許可と切っても切り離せないのが、「経営事項審査」という制度です(略して「経審」と呼んだりします)。これは、許可されている業者が公共工事を受注する際に必要になる手続きで、その業者の規模や経営状況を審査して点数をつけるものです。
国や自治体などの公共工事の発注者は、この審査結果を利用することによって、それぞれの工事に合った業者を効率的かつ的確に選択することができます。
建設事務所では、経審の受付も行っています。経審を受ける場合には、建設業許可申請の時と同様に多くの書類を必要とするので(時には数十枚に及ぶことも!)、業者の方にとっては一大イベントのようなものだそうです。
そして、経審を受けられた業者の方々は、各種手続きを経て県発注の工事を請け負うために必要な「入札参加資格」を得ることができます。これが道路や河川の工事にも関連してくるのです。
なお、建設事務所では「解体工事業登録」や「浄化槽工事業登録」等の申請も受け付けています。
その他にも建設業に関わるご相談などがありましたら、伊那建設事務所総務課までどうぞ。(0265-76-6845)
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