い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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旬の農産物情報 「ナシ(日本なし)」

農政課のAです。

今回はこれからの時期に旬を迎える農産物のひとつ、「ナシ(日本なし)」のご紹介です。

長野県では、南信地域においてナシの栽培が盛んに行われており、南信地域である上伊那地域でも箕輪町や中川村を中心にナシが栽培されています。
上伊那地域では主に「幸水」と「南水」という品種が栽培され、「幸水」がまさに今の時期、8月下旬から9月上旬ごろ、「南水」が9月後半ごろに旬を迎えます。
ナシには熟すと黄みがかった赤茶色になる「赤ナシ」と黄みがかった緑色となる「青ナシ」があり、「幸水」「南水」ともに「赤ナシ」の一種。「青ナシ」の代表的な品種「二十世紀」と比べると甘味、瑞々しさともに強く、固めの食感が特徴です。「幸水」は全国的に広く栽培されていますが、「南水」は長野県南信農業試験場で育成され、平成2年に品種登録をされた品種で、その大部分が長野県、特に上伊那地域を含む南信地域で生産されています。
上伊那地域ではそのほかに、「あきづき」や「南水」を親として長野県南信農業試験場で育成された「サザンスイート」といった新しい品種が栽培されつつあります。

今回は上伊那地域のナシ栽培の中心地域のひとつである中川村の浦上さんにお話を伺いました。

浦上さんはナシをはじめ、リンゴ、スモモ等の果樹を中心に御家族で農業を営んでおられる専業農家で、ナシの栽培に関しては長野県の「南水」のコンクールにおいて賞を取られるなど、代表的なナシ農家のうちの1軒です。品種は主に「幸水」「南水」「あきづき」を栽培されています。

写真は畑の様子
台風の被害を少なくしたり、作業効率を上げるため、人の背丈ほどの高さの棚に這わせる形で枝を作っておられました。

ちょうど今「幸水」の収穫が始まったところで、今年は夏の暑さの影響からか、例年よりも収穫が若干早いとのこと。
8月19日から収穫を始め、9月上旬ごろまで収穫を行うとのことでした。



写真上が「幸水」写真下が「あきづき」 
「幸水」は今がまさに旬。「あきづき」は9月下旬から10月ごろ収穫の品種で、「幸水」より茶色がかっているのが特徴。「南水」は病気を予防するため、袋掛けがしてあり、果実は見ることができませんでした。

浦上さんに伺ったところ、「幸水」は表面がざらつき、黄みがかった色をしたものが熟したものとのことでした。
収穫は果実の色を見ながら出荷先で最適な熟度となるよう行い、出荷はJAを通して行っているとのことでした。

そんな中川村産のナシが購入できるのが、中川村の国道153号線沿いにある直売所「たじまファーム」です。

今回訪問した浦上さんのナシはありませんが、ナシをはじめとした、中川村で生産された農産物が数多く販売されています。


写真は販売の様子
「幸水」をはじめとして、キュウリやキャベツ、出始めのリンゴ等並んでいました。

今まさに旬を迎えた上伊那のナシ、上伊那にお越しの際はもちろん、スーパー等で見かけられた際はぜひご賞味ください。

(今回ご紹介した農産物直売所「たじまファーム」は中川村国道153号線沿いの中川ショッピングセンターチャオ(上伊那郡中川村片桐3969)内で営業しています)

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