2021.07.12 [ 東信労政事務所 ]
「心の健康づくりフォーラム」を開催しました
こんにちは。東信労政事務所です。
令和3年7月5日(月)に上田合同庁舎6階講堂において、「心の健康づくりフォーラム」を開催しました。
昨年はコロナ禍で中止になりましたので、2年ぶりの開催になります。感染症対策のため先着順の定員制としましたが、程なく満員になり、事業者や県民の皆さんの、コロナ禍でのメンタルヘルスへの関心の高さがうかがえました。
フォーラムの前半は、長野産業保健総合支援センターの 産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員 高橋 知也 氏から「コロナ禍における職場のメンタルヘルスケア」という演題でお話しいただきました。
だれも経験したことのない状況のもと、職場においても感染症対策が求められています。さらに働き方の急激な変化や様々な制限に否応なく対応しなければなりません。
そんな働く人の心のケアについてお話しいただいた内容から、いくつかご紹介いたします。
新型コロナの影響によるメンタルヘルスの不調とはどんなものでしょうか。
- 悪い結果ばかり考えてしまう、自分に対する無力感・・など思考への影響のほか、
- 眠れない、疲労感が強い・・といった身体への影響、
- 気持ちが沈む、不安になる、イライラする・・といった感情への影響、
- 生活リズムが崩れる、家に閉じこもる・・など行動への影響
職場と家庭生活、共通の課題と言えそうです。
職場におけるメンタルヘルスケアでは、メンタル不調者への対応、全労働者への対応を同時に進めることが重要とのことです。また、「セルフケア」と「ラインケア」両方が機能することも大切ですが、次にそれぞれのポイントをあげてみます。
セルフケア(働く人自身が行うもの)として
<在宅勤務中のセルフケアの工夫例>
- 食事のカロリーを抑え、栄養バランスを考える
- 散歩やストレッチ、フィットネスゲーム等の適度な運動をする
- いつもと同じ就寝時刻・起床時刻を守り、寝る前にスマホを見ない、ストレッチをする等により、質の良い睡眠をとる
- 在宅勤務中も、会社と同じ勤務時間と休憩時間をまもり、生活リズムを崩さない ・・・等
すでに実践している方も多いと思いますが、先行きの見えないwithコロナ生活です。無理のないよう、自分自身を労わりながら過ごしたいですね。
ラインケア(職場の管理監督者によるもの)としては次のような点があげられました。
- まず職場環境等のストレス要因(問題点)を把握する
- 「いつもと違う」部下に早く気づき、対応をする
- 日常的に、部下からの自主的な相談に対応する(早期発見・早期対処・傾聴)
- メンタルヘルス不調の部下の職場復帰については、産業保健スタッフや主治医、家族と連携しながら支援する
なお、テレワークなどにより、特に新入社員へのサポートが行き届かなくなっているのでは、との報告もありました。
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