おすすめなのが「くるみ大福」。特長はもちもち感たっぷりの皮とくるみが入ったあんこ。くるみがよいアクセントになり絶妙な一品です。
店を出て、さらに通りを南に下り、常田保育園を過ぎた右側にあるのが「常田毘沙門堂」。
幕末に「活文」という偉いお坊様がこの堂の脇で寺子屋を開いていた場所。教え子には、小布施の高井鴻山、松代の佐久間象山、そして地元上田藩の赤松小三郎ら江戸末期の信州を代表する著名な名士、志士が名を連ねているとのこと。
思えばこの常田という地域はとても不思議な場所です。近くにある信大繊維学部付近は、8世紀ごろ信濃の「国府」が置かれた場所と言われてます。国府の惣社ではないかという説のある「科野大宮社」は、毘沙門堂から300メートルも離れてません。日本の近代化に貢献した製糸工場であった重要文化財「旧常田館製糸場」も直ぐ近くです。
古代から近現代まで常に信州の重要拠点であり続け、さまざまな人たちが往来した上田市常田。「スイーツさんぽ」と軽く通り過ぎるには、もったいないくらい深く多様な歴史が刻まれています。時代を駆け抜けた烈士や、地域の知られざる歴史、過ぎ去った幾重にも重なる輝ける過去に思いを馳せながら、甘いお菓子をいただきました。
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