2015.01.21 [ 職員のみつけた情報コーナー歴史 ]
上小ふしぎ発見!?(その26)日本武尊の足跡をたどる@竹室神社
日本武尊が信濃に入った足跡をたどるシリーズの3回目、今回は上田市真田町本原にある竹室神社(たけむろじんじゃ)について紹介します。
東征の帰路、日本武尊がお通りになることを聞いた里人らは梢を折って仮屋を造りお迎えし、御休憩いただいたと伝えられています。
その跡に宮を建て、「柴宮」と称し尊を祀っていましたが、明治初年に現在の場所に遷し、明治11年、竹室神社に改称したそうです。以前の「柴宮」が、今の竹室神社の奥宮です。
竹室神社には、尊がお立ちになった足跡が「神足石(じんそくせき)」といわれる石に残っているというので行ってきました。
境内を一周しましたが、それらしきものはなく、鳥居の脇にある石かなと思い写真を撮りましたが、これってどこのお宮にもある手水石じゃない?と思い至り、神社前のお店にお邪魔して場所を聞くことにしました。
お店の方が、「神足石を見に来るなんて珍しい。以前はいたけど最近は見かけなくなってね。神足石は本殿東側の小さな木の根元にありますよ。」と教えてくださいました。
この手水石を神足石として紹介しているホームページもあります。間違えるのは私だけではないようです。手水石に彫られた跡を見ると足跡にも見えますものね
早速教えていただいた場所に行くと、それらしき石がありました。イチイでしょうか、針葉樹の枝が張り出していますが、足跡が見えます。
手で足跡の上の枯葉や枯れ枝を払っていると、先ほどのお店の方が来て、「最近手を入れていないから足跡がわからないでしょう。」と言って、持ってきた剪定ばさみで枝を切ってくださいました。
切りながら、「小さい頃、この足跡は日本武尊が大きな石を戸隠に向けて投げたときにできたもので、踏ん張ったから親指の跡がしっかり残っているという話を聞いた。本当かどうかわからないけどね。」と、思ってもみない話までしていただきました。
場所を聞いただけなのにこんなに親切にしてくださいまして、本当にありがとうございました。
足跡を見ると確かに親指の跡がはっきり残っています。親指の位置から見て左足の跡でしょうか。大きさがわかるように近くに文庫本を置いてみました。
こちらの神社、境内は狭いんですが、環境省の巨樹・巨木林調査によると推定樹齢300年以上といわれるケヤキが3本あるそうです。
鳥居の西側のが一番大きいと思われますが、この木は樹高25m、幹周5.2mとのこと。境内で写真に収めようとしたんですが収まらず、隣の公民館から撮りました。(出典:全国巨樹・巨木林データベース)
■竹室神社はこちら↓↓↓
住所:上田市真田町本原字竹室2323
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