2022.01.26 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
消費生活相談員試験を受験しました②通信講座受講編
こんにちは、特派員ゆうママです。
消費生活相談員試験シリーズ第2回。通信講座受講編です。
通信講座申し込み編はこちら。
さて、講座のカリキュラムはこんな感じです。
第1回から4回と第6回は指定された単元を勉強し、期日までに研修日誌(理解できたかできなかったかなど非常に簡単なもの)と、質問シート(ある場合)を返信用封筒に入れて提出します。
勉強を始めるのにあたり、早速テキストを読・・・・・んではいけませんよ、こういう過去問重視の資格試験の場合。
テキストは、消費生活相談員にとって必要な事項が網羅されているとてもよくできたものなのですが、試験に合格するためにどこが重要なのかはわからないのです。
まずは、もらった過去問3年分(令和元年度は台風のため試験が2回あったので、4回分の過去問がある)を解いていきます。
過去問は5年分くらい解くといいと言われたのですが、消費生活関係の法律はどんどん改正されているので、あまり古いものはかえって混乱してしまうと思い、私は3年分しか取り組みませんでした。特に民法は令和2年4月に大改正があったので、旧民法時代の問題はばっさり切り捨てました。
当たり前なのですが、初めて解く問題なので、自信を持って回答した問題でも間違えていたりするんですよね。合っていても間違えていても、すぐに解説を読み込みます。そうすることで、この試験で出題されるポイントとか、クセとかがわかってきます。
テキストを読むのはここからです。あの問題のことはここに書いてあるのね、という部分だけを読んで、試験に出ない部分は申し訳ないですが飛ばします。
そして、過去問の中から厳選された問題でできている復習テストが送られてきているので、理解度を確認するために解いてみます。
その後、もう1度過去問を全部解きなおしてみることができれば完ペキなのですが、次の単元の課題が送られてきてしまうので、なかなか全部はできませんでした。
でも、研修日誌提出の期限だけは守りました。ここで遅れてしまうと、勉強自体がどんどん遅れていってしまいますからね。
単元をいくつか紹介すると
○消費者問題のあゆみ
これは、長く生きている人勝ちです。
戦後、米よこせデモとか不良マッチ退治とかあったよね、ってそこまでの年齢ではないですが半世紀くらいは生きているので、消費者庁ができたの(2009年)なんてつい最近の感覚です。
若い人は、暗記してください(笑)
○消費者行政・消費者教育
消費者庁のホームページに掲載されている消費者基本計画と消費者白書を読んでおけばいいと思います。
○大本命の民法、消費者契約法、特定商取引法は、「こういう事例があった時に使えるのは特定商取引法なの?消費者契約法なの?民法なの?」といった観点から整理して暗記しました。
一般法より特別法が優先されますから、特定商取引法に定められた取引類型にあてはまれば、まずは特定商取引法で救えるか?消費者が誤認したり困惑したり、過量契約があった場合は、消費者契約法で取消ができるか?特定商取引法も消費者契約もあてはまらなそうなら民法という順番で考えてくださいね。
特に消費者契約法は逐条解説を読みました。(消費者庁のホームページで見られます。)
○割賦販売法
これが一番わかりませんでした。受験が終わった今でもよくわからないです。
クレジットでイシュアーとかアクワイアラーとかいう用語が出てくるのですが、例えばJCBがついているイオンカードだったら、クレジットカードを発行しているイオンクレジットサービス株式会社が何で、JCBは何なのか、誰か解説してー。
金融・保険問題もハードルも初めて勉強する人にはハードルが高いかもしれませんが、意外と得点源になるので、あきらめずに勉強してくださいね。
○環境問題
穴埋めなので、新聞を読んでいればなんとかなります。
あとの単元は、とにかく過去問を解く→解説を読んで確認する→テキストを読んで理解する の繰り返しです。
講座の第5回はいよいよ難関!?論文課題の提出です。
実際の論文試験は「消費生活の役割」「消費者教育の必要性」といった行政問題の設問と、消費者トラブルに関する設問が2つあり、どちらかを選択します。
文字数は1000字以上1200字以内。
指定語句5つ示され、すべて使用しなければいけません。使うのに苦労する反面、指定語句をヒントに文章を組み立てていけばよいというメリットも。
受験要綱に、「論文試験は「体験談」や「感想文」といった作文ではなく、評価の観点を踏まえ、客観的な事実に基づき論理的に考察した論文である必要があります。」とあり、ただ漠然と文章を書くと合格点(60点)に達しないと思われます。
ゆうママ、今まで隠してきましたが(誰も聞いてない)、実は法学部を卒業しているのです。
大学の期末試験の解答と採点結果が、全員分、教授の研究室の前に置かれていたりしたのですが、それを見ると高得点を取っている人の論述は、何が論点か明確なんです。論点をはっきりさせて、それを軸に文章を組み立ている。一方で、評価点が低い人の論述は、授業のノートをただまとめている感じで、何が言いたいのかよくわからないんです。
この資格試験での論文も同じように考えて、論点をはっきりさせて組み立てていけばいいのです。
設問に対して、現状はどうか?(ちゃんと法律や政策はわかっていますよということをアピールしながら。)
現状に対して、問題点・課題は何か?(事例を入れたりして。論文全体が短くなりそうなら事例を多く、長くなりそうなら事例はほどほどにと、ここで字数を調整。)
問題点・課題に対して、望ましい状態・解決策は?(使える法律や政策を念頭におきながら。)
といった感じでしょうか。
とは言え、ゆうママも消費生活に関する論文を書くのは初めてなので、まずは材料集めです。
消費者基本計画と消費生活白書から使えそうなフレーズ、データをピックアップします。
あとは上田合同庁舎の1階県民ホールの東信消費生活センターコーナーにあるチラシをもらってきて、今何が問題になっているかという現状分析や、使えそうなキーワードを引っ張ってきます。
あとは、テキストで法律や政策の確認。
最後まで、論文対策のために使用したのは、消費者基本計画と消費生活白書、消費生活センターにおいてあるチラシ、テキストの3種類だけでした。
第7回の模擬テストの後、本来だったらスクーリングがあったのですが、新型コロナの感染拡大により、オンライン視聴に替わりました。
講師の先生、伝えたいことがたくさんあるので、オンライン視聴で助かったかも。スクーリングだったら右から左に聞き流して終わっていたよ、きっと。
録画のオンライン視聴だったので、大切なところは一回止めて、ノートにまとめたり、テキストを確認したり、頭の中を整理しながら聞きました。
そして、ここで衝撃(?)の事実が。講師の先生が受験した時は、1日18時間勉強していたんですって。
それを聞いて、1次試験本番まで1か月を切ったこの段階で、やっと本気で(禁酒して)勉強モードに入りました。
とは言っても、私はフルタイムの勤務や団体の役員や育児や家事やで「すきま時間」なんてものは存在しない生活を送っているので、勉強は平日1~2時間、休日でも3~4時間が精一杯でしたね。
本気勉強モードでやったことは
①選択式の過去問を解いて解説を読む。テキストで確認する。
②論文の過去問を参考に、論文を書く。5mm方眼ノートなるものが売っているので、どのくらい書けば1000字から1200字の範囲に収まるのか、実践モードで書きました。過去問から、消費生活センターの役割、消費者教育、若者の消費者トラブル、インターネット取引における消費者トラブル、高齢者の消費者トラブル、といったテーマについて一通り書きました。
論文を書くために、論文課題のところでも書いたとおり、消費者基本計画と消費生活白書、消費生活センターに置いてあるチラシと、テキストを参考にしたのですが、これらを読むことで、例えば「見守りネットワークって何だっけ?」とか、「特定商取引法の取引類型はどんなものがある?クーリングオフできるのはどれ?何日以内?」といったことを確認できるので、結果的に選択式問題対策にもなっていました。
③もう1度過去問を解いて解説を読む。
④仕上げに講座の模擬テスト(過去問からできている)をもう1度解く。
⑤勉強の合間にはスクーリングの時にもらった、出題の傾向とポイントを読んだり、覚えることを書き込んだりしていました。
10月には全国で緊急事態宣言が解除されたので、桑田佳祐さんのライブとか、ミュージカルとか観に行ってしまい、本気になっていたのか遊んでいたのかわからない状態で、試験当日の10月16日を迎えたのでした。
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