2021.10.14 [ 職員のみつけた情報コーナー文化 ]
上田城跡公園弓道場 安土幕への揮毫
総務管理課 鰯です。
上田弓道会で、9月25日(土)に、会員で書道家の両角喬男(閑堂)錬士六段が、会員の投票で選ばれた「澄心静慮(ちょうしんせいりょ)」を親しみが持て誰でも読めるようにと、楷書で力強く一気に揮毫(きごう)しました。
(練習の内の1枚)
4年前に揮毫した安土幕の損傷がひどく、今回は少しでも長く持つようにと厚手の生地に変えました。
幕は長さ20メートル、幅90センチ余あり、会員も参加して、生地のしわを伸ばし、文字の位置決めを行い、道場いっぱいに広げました。
厚手の生地なので、墨汁も一般に使用するもではなく、特殊な濃墨と太筆での揮毫。
両角先生は「初めての事ばかりでうまくいくか心配で気が気でなく、何枚も練習しました」と話されました。
【揮毫の様子】
幕の両端には、朱墨の篆書体(てんしょたい)で、右端には、会長が選んだ「弓禅一如」が
左端には落款が押印されたかのような手書きの素晴らしい署名。
優れた技術を目の当たりにし感激の瞬間でした。
今回は、「澄心静慮(ちょうしんせいりょ)」=「心を澄まして静かにおもんばかる」と揮毫しました。
4年前の平成29年11月に、草書体で「謹禮崇徳(きんれいすうとく)」=「礼儀を重んじて、丁寧にして、善行を尊重する」
その前は、「射裡観徳(しゃりかんとく)」=「射を通して、その人の人間性を観る」
両角先生にすべて揮毫していただいてきました。
会員は道場に入り、安土幕を見て精神統一をし、自分を見つめ直し、正しい射を追究する、根幹となっています。
新調した安土幕は、令和4年1月3日の「射初め式」から使用します。
大事に、大切に末永く使用していきたいと思います。
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