じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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日本最古の回り舞台での歌舞伎に魅せられる!!

地域政策課のCOです。

皆さん、大型連休はどのようにお過ごしでしたか?
私は、4月29日に東御市の日吉神社境内にある東町歌舞伎舞台で行われた祢津東町歌舞伎を見てきました。


 この歌舞伎舞台は、江戸時代の文化14年(1817年)に建てられ、現存する回り舞台としては日本で最古のものといわれています。今年は、歌舞伎舞台の修理工事の竣工を記念する公演でもあるということで皆さん力が入っていたようです。
祢津東町歌舞伎については、以前Oさんが紹介したブログもご覧ください。


 自宅を出るのが遅れたため最初の三番叟には間に合いませんでした。会場に着いたときには、既に、改修工事で芝の張られた客席の後方まで一杯で、上手の壁には寄付された方の名前が書れた紙がたくさん張られています。

 後方の中央に空いているところを見つけ席を確保しましたが、座ってみて席が空いていた理由がわかりました。天幕を支える支柱が舞台中央を遮ってしまうのです(T_T)でも、今更場所を変えることもできないので、祢津小学校歌舞伎クラブによる子ども歌舞伎の開演を待つことにしました。

子ども歌舞伎の演目は、「白波五人男」。弁天小僧 菊之助の「知らざぁ言って聞かせやしょう。浜の真砂(まさご)と五右衛門(ごえもん)が 歌に残せし盗人(ぬすっと)の 種は尽きねえ七里ヶ浜(しちりがはま)・・・」の台詞が有名です。もちろん、5人が勢揃いする「稲瀬川勢揃いの場(いなせがわせいぞろいのば)」も演じられ、たくさんのおひねりが飛び交います。


 今回の公演は、3月に卒業した皆さんも一緒に演じる最後の舞台ということで、転勤した先生も遠方から駆けつけて演技を見守り、公演後は歌舞伎クラブの皆さんの好演を労っていました。

さて、午後からは東町歌舞伎保存会による「鎌倉三代記」の公演です。
この演目、「大坂夏の陣」を鎌倉時代に書き換えたもので、登場人物の三浦之助吉村は木村重成、時姫は千姫、佐々木高綱は真田幸村がモデルとのこと。

この時姫は、歌舞伎で「三姫」の一つに数えられる難しい役ですが、見事に演じておられました。
子ども歌舞伎では回らなかった回り舞台も、この演目では回ります。おひねりが詰まらないように黒子さんが懸命に拾い集めています。

 歌舞伎というと堅いイメージもありますが、台詞に詰まれば代わりに客席から台詞が飛んだり、後ずさりの途中で脱げてしまった草履を履き直しても、広げようとして勢い余って飛ばしてしまった扇を拾いに行っても客席から大きな拍手が沸き起こるアットホームな雰囲気です。

舞台の合間に隣の方が「鳥の声が聞こえてたけど、演出じゃなかったんだな。周りの木にいた鳥の声だったんだ。」と話されていましたが、そんな屋外で見る歌舞伎も乙なものでした。

祢津東町歌舞伎は、毎年4月29日に公演があります。皆さんも、来年東町歌舞伎舞台でご覧になってはいかがですか。

東町歌舞伎舞台はこちら↓↓↓
所在地:東御市祢津1348番地19

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