じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

上田紬の着物を着て、城下町を散歩

上小地方事務所のHNです。
江戸時代からの伝統を持ち、上田を代表する工芸品である「上田紬」(以前のブログはこちら
くずまゆから真綿(まわた)を作り、その真綿から糸をつむいで作った手紬糸を用いて織られており素朴な織り味をもっています。くずまゆとは、本まゆと呼ばれる楕円形の形が整ったまゆ玉以外の、いびつな形をしたまゆのことです。

紬は、元々、農民が手紬糸を織って普段着にしていたものです。大島紬や結城紬など手作業で作られる紬は大変高価ですが、値段は高価でも元が普段着扱いでしたので、今ではおしゃれ着、街着という扱いです。
上田紬は、県内各地で産出される紬とともに国指定伝統的工芸品である信州紬の一つとなっています。

さて、洋装化された近年、茶道や日本舞踊など和のお稽古をされている方以外、着物を着る機会はめったにないのでは、と思いますが、「上田紬」は着物以外にも、名刺入れ、財布、印鑑ケースなどの小物にはじまり、トートバックやなんと!テディベアまで作られています。そうした品々は、「上田紬」を知るには手に入れやすいお値段で(着物に比べれば)、お土産やプレゼントに使うのもいいな~と思いますが、もとは着物用に織られたもの。やはり「上田紬の着物」を着てみたくなるではありませんか?
しかしそこには、お値段という壁が立ちはだかるのでした。

と、そこで、あきらめるのは少し気が早いです。
上田市内の呉服店「ゆたかや」さんのレンタル部門では「上田紬の着物レンタル」をしています。
帯や小物、着付けも含め、夕方までお借りして、お値段は4,000円。
通常このお値段でのレンタルは難しいそうですが、「上田紬の良さを多くの方に知っていただきたい。」という趣旨で、破格のお値段でのレンタルをされているということです。
名付けて「上田紬で街を歩こう」
それでは、「ゆたかや」さんにお邪魔します。

お店には、着付けに必要な小物や足袋、草履などを持っていく必要はなく、まさに手ぶらで伺いました。
色とりどりの上田紬の着物の中から、好みの1枚を選び、それに合わせて、帯、帯締め、帯揚げを選んでいきます。帯と小物選びは、洋服の色合わせと感覚と違うのでちょっと難しいなと感じますが、お店の方がアドバイスしてくださるので、自分の希望をお話しながら組み合わせをしていくのは楽しい作業です。

そして、出来上ったのがこの組み合わせです。


次に2階に上がり、着付けをしてもらいます。
かつては普段着だったため、簡単に着られるよう対丈仕立てで、おはしょりなしで着用したそうですが、今は身丈より長く仕立てて、おはしょりを作る着付けとなっています。

裏地を付けない単衣なので、とても軽くて動きやすいです。また生地がシャキッとした風合いで、着物なのですが、洋服を着ているような感覚です。

せっかく上田紬を着たので、城下町をお散歩。藩主館の跡である上田高校から上田城跡公園へ向かいます。

千本桜祭りは終わりましたが、新緑がきれいです。

お堀をぐるっとまわっって、陸上競技場の方へ抜けると、満開の八重桜がきれいでした。


そして、終点はこちら「百余亭」さん
薄茶セットを注文すると、端午の節句にちなんだ兜が描かれた上生菓子が出てきました。

というわけで、皆さんも上田紬で城下町お散歩いかがでしょうか。

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