2013.07.26 [ 職員のみつけた情報コーナーまちづくり ]
上田の街は博物館 その4 和菓子屋さん2店のお宝
地域政策課のYです。
上田市の海野町や原町、松尾町など中心市街地のお店にあるお宝を紹介する「上田のまちなか魅せ見せマップ」をたどるシリーズ。4回目です。 これまでのブログ その1 その2 その3
今回は、和菓子屋さん2店のお宝です。
最初は、原町商店街にある「昌平堂」。「繭もなか」や「絹しぼり」「シルクくるみ」など、蚕都上田にふさわしいお菓子を作っています。また、「麩饅頭」という、小麦粉からできるグルテンを使って皮にしたモチモチのあんこのおまんじゅうや、抹茶クリームとあんこをくるんだ大福もあって、私もお土産に時々買っていきます(こちらのブログで紹介しました)。
ここには、「古伊万里の磁器」と「塗り膳」が飾られています。「そば猪口」でしょうか、白地に青や赤、金色などで絵が描かれています。縁の部分には等間隔でわずかなくぼみが付けられているようです。我が家で使うそば猪口とは優雅さが違います。
古伊万里は、江戸時代、佐賀県の有田で焼かれた磁器を伊万里港から出荷したもの。骨董品などを鑑定するテレビ番組でもよく登場します。青や赤の染付けもいいのですが、個人的には、なにか温かみのある白が好きです。家にあるそば猪口の一つは(もちろん伊万里ではありませんが)、そんな白がほしくて、少し思い切って買ったものです。
2軒目は、同じ原町商店街にある「千野」。お茶会で出る主菓子など、上品な和菓子を作っています。前に、こちらのブログやこちらでも紹介しました。
このお店に入ったところに、「菓子の木型」がいくつも並べられています。
千野は、あんこを蕎麦が入った皮で包んだ「蕎麦饅頭」や、繭の形をしたお饅頭「繭の郷」といった饅頭系のお菓子も代表銘菓としてありますが、店頭でなんといっても目に付くのが、茶道の主菓子で使われる「上生菓子」です。季節によって色も形もいろいろなものが並びます。
そんなお菓子を作るには、木型を使うんでしょうねえ。落雁のような干菓子にも必要な感じがします。
このお店は、昭和5年(1930年)創業といいますから、80年の歴史を持っています。こうしたものを使い、また、職人の手で、こんなきれいな形になるんだろうかというような素敵なお菓子ができるんですね。子どもの頃、上新粉を水で練って魚や花の木型に入れてお菓子を作ったのを思い出しました。
↓↓↓ お店の場所はこちら ↓↓↓
昌平堂
住所:上田市中央2-2-17
電話:0268-22-1757
地図:
千野
住所:上田市中央3-2-18
電話:0268-22-1302
地図:
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