じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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上田の街は博物館 その2 玉が七つあるそろばんと手書の店頭絵

地域政策課のYです。

上田市の海野町や原町、松尾町など中心市街地のお店にあるお宝を紹介する「上田のまちなか魅せ見せマップ」をたどるシリーズの2回目です。 その1はこちら


 最初は、原町商店街にある文具と紙のお店丸山中国式そろばん
古いそろばんです。収納箱には「天保四年」とありますから、江戸時代の1833年。180年前です。中国式のそろばんで、特徴的なのは、上に2珠下に5珠あります。
今の日本のそろばん(2枚目の写真、丸で囲んだそろばん。あまり使わなくなりましたが)は、上に5を示す五珠が一つ、下に0~4を示す一珠が四つあって、1列で0~9まで表せますよね。十進法ですから。
でも、中国から伝来したものは、中国の尺貫法が十六進法だったため、上の五珠二つで10を、下の五つで0~5を示す必要があって、このような形状なんだとか。江戸時代は、お金も1両=4分=16朱ということだったので、このそろばんでも使えたんですかねえ。上と下の境には、「銭」「厘」「毛」など明治時代からの通貨単位が目印に書かれているので、明治になって書き換えたのでしょう。当時は、1円=100銭=1000厘=10000毛という十進法だったので、どうやってこのそろばんをはじいたのでしょう?
大きさも結構あります。今の日本の普通のが縦横7cm×40cmくらいですが、その倍はありますね。桁数も、欠けているところも入れると36桁ありました。


 丸山は、明治43年(1910年)創業で、もともと紙の専門店でした。今は文具も扱っていますが、紙の種類はほかの文具店と比べてかなり多いです。前身は鍛冶屋や繭の仲買人だったそうで、江戸時代のそろばんは紙店以前からあったものなのでしょうか。珍しいものを拝見できました。


 次のお店は、同じ原町にある薬屋さんカワイ薬局です。明治24年(1891年)の創業です。百年以上の老舗。ここにあるのは、創業時からあるという店頭絵額。その当時の店頭を手書きで絵にしたものですね。「河合薬品器械舗」と右から日本語で店名が書いてあり、その上に英語で左から店名が記されています。2階建てで2階にはベランダのようなものがあります。洋風ですね。

創業者の河合操は、上田藩の家老の長男として生まれました。人工ガンを世界で初めて作りノーベル賞候補にもなった上田出身の山極勝三郎博士に示唆されて薬剤師になり、薬局を始めたそうです。初代の上田薬剤師会長として医薬分業を推進したということで、そういえば今でも上田は薬局が多い気がします。

↓↓↓ お店の場所はこちら ↓↓↓


丸山
住所:上田市中央3-1-14
電話:0268-22-0676
地図:

カワイ薬局
住所:上田市中央2-3-15
電話:0268-22-5338
地図:

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