2013.06.13 [ 職員のみつけた情報コーナーまちづくり ]
上田の街は博物館 その1 国産初の腕時計
地域政策課のYです。
最初の写真は、日本で最初に作られた腕時計です。作られたのは、大正2年(1913年)。ちょうど100年前です。「SEIKOローレル」という名前で、懐中時計から作られたそうです。
この時計、上田市の海野町商店街にある時計とジュエリーの店「YAJIMA」に飾ってあるものです。2枚目の写真の時計は、SEIKOローレルと一緒に飾ってあるものですが、1900年代にスイスで作られた時計です。文字盤はロシア語だそうで、当時、時計など精密機械の製造では世界一だったスイスが世界中にこういった時計を作って輸出していたんでしょうねえ。
これらの時計、YAJIMAのお店の方にお願いすれば見せていただけます。店の入り口にはこれらの写真が置かれていて、そうした旨が書かれています。
これは、「上田のれん会」という個性豊かな店づくりをしようというグループが行っている取組みの一つなんです。
上田のれん会では、海野町や原町、松尾町など中心市街地のお店にあるお宝をみんなに楽しんで見ていただこうということで、そうしたものを地図に落とした「上田のまちなか魅せ見せマップ」を作っています(3枚目の写真です)。
この中では、YAJIMAの時計のように、古くからお店に伝わっている品物や、由緒ある建物などがピックアップして載せられています。このマップを手に、街なかをブラブラ歩いてみるのもいいです。ということで、このマップに掲載されているお宝を何回かに分けて紹介していきたいと思います。
YAJIMAは、大正元年(1912年)に、海野町に時計屋さんとして開業しました。東京の服部時計店(今のセイコー)で修業したそうです。商店街の通りから大きなガラス張りを通して店内がよく見えます。妻を連れてきたらいつまでも見入ってしまうほどきれいな宝飾品がたくさん並んでいます。今はジュエリーを主体にしているんでしょうね。
店内には、最初の時計のほか、昭和30年代の時計というのもたくさん飾られています。これらを見ると、文字盤をカバーするガラスが平らではなく、凸状に丸みを帯びています。
また、今のご主人は、蚕都と呼ばれた上田の蚕種(蚕の卵)業や製糸業の歴史を調べたり、そうした成果をみんなに見ていただくようにしたり、そうした活動もされておられます。私も、前に上田の街歩きのイベントのときにお店の2階にあるそうした展示品を拝見したことがあります。桑の葉や繭をモチーフにしたジュエリーも、オリジナルブランド「蚕都物語」という名前で展示販売されています。
この日、時計を見せていただき、ご主人といろいろとお話ししていると、せっかくだからということでカレンダーをいただきました。「紬の道 上田再発見物語」という1990年のカレンダーですが、1月ごとの写真には、養蚕や蚕種、製糸に関係する建物や養蚕農家の様子などが写っています。ありがとうございました。所内に大切に飾らせていただきます。
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YAJIMA
住所:上田市中央2-8-8
電話:0268-22-3111
地図:
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