2013.02.22 [ 職員のみつけた情報コーナー食文化 ]
上小地域のお酒 -蔵元×利酒師五人衆で造ったお酒-
商工観光課のF1号です。
上小地域のお酒。今回ご紹介するのは、蔵元と「上田利酒師五人衆」と呼ばれる人たちがタッグを組んで造ったお酒です。 前回までのブログはこちら → 発芽玄米酒 地元米の酒
お酒の名前は「互」。いかにもタッグを組んで造ったという感じのネーミングですね。
蔵元は、上田市の西部、坂城町との境に近い下塩尻にある「沓掛酒造」です。沓掛酒造は、江戸時代の元禄年間に創業したという、この地域でも柳町の岡崎酒造と並ぶ老舗中の老舗です。「福無量」が代表的な銘柄です。
また、利酒師五人衆は、上田市内の酒販店4店のご主人たちです(ご夫婦でメンバーの方もおられるので5人 各お店についてはブログの最後に記載しています)。日本酒離れが進んでいる中、若手の酒販店が日本酒をもっともっと飲んでもらおうということで、ユニットを組んで、利き酒大会をしたり、いろいろな活動をしています。
この蔵元と酒販店の皆さんが、原料である米やその精米具合など酒造りについて議論しあって「互」というお酒を誕生させました。蔵元が酒販店とコミュニケーションしながら酒を造るなんていうことは、多分なかなかないんだろうと思います。最初はいろいろあったと、沓掛酒造の社長がおっしゃっていました。「互」というのは、互いにタッグを組むという意味と、蔵元(1)+酒販店(4)=5→「ご」、「夢に向かってGo」→「ご」という意味合いもあるそうです。
沓掛酒造の代表的銘柄「福無量」は、よく知られているお酒です。「福に量(かぎり)なし」という意味でしょうか。私も昔からよく買っていました。
また、沓掛酒造では、地元の塩田産の米を使ったお酒も出しています。前のブログ(こちらです)でもご紹介した「郷の舞」です。
下塩尻の国道18号線沿いにある会社には、直営店も併設されていて、広々した店内にはたくさんのお酒が並んでいます。
蚕種(蚕の卵)業で栄えた塩尻地区です。店の近くに上田紬の工房もありますが、店の中には上田紬の小物もたくさんありました。お酒と一緒にお土産にちょうどいい感じ。
ケーキも売られています。袋を見たら、「互」と井桁紋の中に「田」の文字が。井桁の方は、近くに店を構える味噌醸造蔵元の「原商店」のものでした。味噌や甘酒を作っているほか、酒屋さんでもあり、なんとご夫婦が利酒師五人衆なんです。こっちのケーキは、色からわかるように味噌味でした。
こういった方々の活躍で、日本酒がもっと注目されてきてほしいもの。「長野県内1万人信州地酒で同時カンパイFes」のイベントも行われましたが、いろいろな取組みも行われてきていて、今後が楽しみです。
※利酒師五人衆の酒販店(上田市)
真田町 宮島酒店
上塩尻 原商店
鹿教湯温泉 サカエヤ
三好町 田玉酒店
↓↓↓ 沓掛酒造の場所はこちら ↓↓↓
沓掛酒造
住所:上田市下塩尻35
電話:0268-22-1903
地図:
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