2014.01.09 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
元旦の夜明け前 闇に浮かび上がる三重塔
上小地方事務所のY夫です。
平成26年(2014年)の元旦。まだまだ初日の出には時間が早い午前四時過ぎ。家から歩いて15分ほどの高台にある「前山寺」に「初詣」です。
このお寺、年末年始は、境内がライトアップされ、三重塔などが真っ暗の中で浮かび上がっています。
前山寺は、鎌倉時代、北条氏が築いた「塩田城」の祈願寺(安全を祈る寺)であり、また、学問所でもあったそうです。真言宗智山派ですが、かつては、「信濃四談林」という真言宗の四つの勉強所の一つで、江戸時代には末寺が40余りもあったということで、格式が高いお寺です。
通称「黒門」と呼ばれる「冠木門」から石畳を上っていくと両側にライトが点灯していて、足元を照らしてくれます。奥には「薬医門」を通して三重塔が小さく見えます。
本堂も鐘楼堂も、少し暗くはありますが灯りに照らされています。除夜の鐘が撞き終わって二年参りの方々はお帰りになり、初詣の皆さん方がおいでになるにはまだ早い時間、静かな境内で一人佇んでいると、心も落ち着きます。
ここの三重塔は、国の重要文化財です。「未完成の完成塔」と言われ、本来あるはずで、作る予定だった跡もありますが、二階・三階に手すり(勾欄)や窓・扉がないのです。しかし、そういったものがない方がすっきりしていて良いということで、その美しさもあってこのような名前がついています。
春の藤の花の頃、秋の紅葉の頃など、見所の多いお寺、名物「くるみおはぎ」もいただけます(こちらのブログで紹介しています)。
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前山寺
住所:上田市前山300
地図:
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