2014.02.22 [ 職員のみつけた情報コーナー食文化 ]
「桑」の加工品 いろいろあります
商工観光課のF1号です。
上田は「蚕都(さんと)」と呼ばれています。これは、上田小県地方で、江戸時代から昭和まで、ほかの地域にもまして蚕糸業がたいへん盛んだったことから呼ばれるようになったものです。でも、今では蚕糸業はほとんど廃れてしまい、蚕を飼うことも、糸を紡ぐことも見ることはまれです。
一方で、これをもう一度復活させようという取り組みも始まっていて、上田商工会議所などが昨年(平成25年)から「蚕飼姫(こがいひめ)プロジェクト」というものを進めています。これは、蚕を飼って、繭から生糸を紡ぎ、それで着物を作ろうというもの。
この取り組みは、このブログでも今後取り上げると思いますが、今回は、「桑」の加工品もいろいろ作られてきているので、それを紹介します。
作っているのは、障害者の自立や就労を支援するNPO法人「エリスン」。上田市の塩田平に「舞田館」という事業所があります。
エリスンは、近隣の5箇所で耕作放棄地を借り受け、上田市にある信州大学繊維学部のサポートを受けながら桑を栽培し、加工品にしています。
まずは、「桑の実ジャム」。子供のころ、桑畑の桑の実を失敬していただいてしまったことがよくありましたが、酸っぱかったかなあという記憶。このジャムは、市販のものにありがちな甘すぎるジャムではなく、パンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜたり、いろいろ使えそうです。
エリスンが作っている加工品は、今のところ4つ。「桑の実ジャム」に「桑の実フルーツソース」、「桑の葉茶」と「桑の葉パウダー」。
「桑の実フルーツソース」は、ジャムの粘り気が少ないものでしょうか。上田市にある「上田道と川の駅」の食事処では、「桑の実サンデー」といって、アイスクリームの上にこのソースをかけてあるものを出してくれます。
「桑の葉パウダー」は、葉っぱを乾燥して粉状にしたもの。パンフレットを見ると、用途として「ケーキの生地やそば、パスタに練りこむ」とありますが、「青汁抹茶風に」ともあったので、せっかくですから抹茶茶碗に入れて茶筅で本当の抹茶風にしてみました。抹茶よりちょっとドロっとしてますかねえ。もうちょっと薄めればよかった。でも、苦くも不味くもないです。
こうした商品、「道と川の駅」の売店や、別所温泉にある日帰り温泉施設「あいそめの湯」にも置いてあります。お土産品としても珍しがられていいと思います。
また、「桑の実ジャム」は、上田でほかにも作られていて、海野町商店街にあるお茶屋さん「喜光堂」と、駅前にある「みすず飴」で有名な「飯島商店」でも売られています。飯島商店のは、今年は完売してしまいましたが。
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