2020.11.30 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所 ]
身近な里山に行ってみよう!!
こんにちは 北アルプス地域振興局林務課のつば九郎です。
みなさんは「里山」という言葉を聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
かつての「里山」は、燃料に欠かせない薪の供給や、春の山菜や秋のキノコ等の豊かな山の恵み、子供たちの遊び場等、住民の皆さんと密接な関わりを持ちながら利用されてきました。
しかし、身近にあったはずの「里山」は…燃料が薪から化石燃料に代わり、子供たちも山に遊びに行くこともなくなり、いつの間にか忘れられた存在になってしまいました。
「長野県ふるさとの森林づくり条例」では、地域の皆さんが自発的に「里山」の保全や利活用を図ろうとする地域を「里山整備利用地域」に認定しています。また、「里山」における地域の皆さんの活動や森林の整備を「長野県森林づくり県民税」を活用して重点的に支援しています。
今回は、大町市蟹ヶ沢地区里山整備利用地域で森林の利活用と保全を進めている「信州・大町山の子村」の活動をご紹介します。
蟹ヶ沢地区里山整備利用地域は、大町市の鷹狩山の麓にあり、キャンプ場等も備えられた里山です。
近年は通年のキャンプ場としては利用されていませんが、地域の皆さんを中心に結成された「信州・大町山の子村」が、キャンプ場を含む施設の管理や会員相互の勉強会、また、地元小学生等の森林環境教育やキャンプを開催しており、大町市街地からも近く、自然あふれる「里山」の活用を進めています。
今年の10月16日には、地元小学校の授業の一環として、森林観察や森林整備の重要性について勉強会も開催しました。
「信州・大町山の子村」では、来年度からの蟹ヶ沢地区の森林整備の実施に向けて、林業の専門家を交えた検討会も開催しています。
身近にある「里山」が、再び地域の皆さんに利用され、また昔のようにきれいに整備されていくよう、長野県も支援を行います。
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