2024.01.19 [ 北アルプス地域の林業・広葉樹その他 ]
「製材マルシェ vol.2」を開催しました
北アルプス地域振興局林務課です。
令和5年12月3日(日)、北アルプス森林組合を会場に「製材マルシェ vol.2」を開催し、地元産広葉樹の製材デモンストレーション、木工体験会等を行いました。
製材デモンストレーション
木工体験の様子
北アルプス地域は、森林の約7割を広葉樹が占めており、長野県内の他の地域と比べて広葉樹資源が豊富な地域です。
広葉樹は、昔から薪として使われてきたのはもちろんのこと、家具や器など日常的に使う暮らしの道具に使われてきました。木は反ったり割れたり、樹の種類によって木目や色味が異なっていたりと様々な個性があります。そんな木の特性を知ってもらいながら「地元で伐った木を地元で使ってほしい!」という思いで、昨年に引き続きを開催し、200名以上の多くの皆さんにご来場いただきました。
木が家具や床、壁、天井になるまでの工程の一つに「※製材」と呼ばれるものがあります。この工程を知ってもらうため、地元北アルプス産の広葉樹の製材デモンストレーションを行いました。
※製材:山で伐った木を使いやすい板などにすること
木の特徴についての展示
製材デモンストレーション
広葉樹の製材は、針葉樹と異なり木がまっすぐではないことが多かったり、木の種類によって特徴が全然違ったりと、実はまだまだ技術が確立されていないため、知識と熟練の技が必要になってきます。
今回は、北アルプス森林組合で普段から製材を行っている職員が実演を行い、木の特徴などを林務課職員が説明を行いました。
参加者からは、「製材している所を初めて見ることができて感動しました!」といった意見をいただくなど、製材を知ってもらえる良い機会になりました。
「地元で伐った木を使ってほしい!」ということで、木工体験会も行いました。
木工体験では地元の木を使って、椅子、カッティングボード、バードコール、箸、木のキーホルダーなどの製作を行いました。また、他にも昔ながらの木挽鋸(こびきのこ)を使った丸太切り体験も行いました。
木挽鋸(こびきのこ)を使った丸太切り体験
椅子づくり体験
箸づくり体験
木のキーホルダー作り体験
参加者は大人から子供まで様々で、普段なかなかできない体験に時間も忘れて夢中で取り組む姿が見られました。
また、サクラ、ホオノキなど地元の広葉樹材をみて、木によって全く異なる色合いや木目に、参加者からは「木によってこんなに違うとは思わなかった」という驚きの声が上がっていました。
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