全国的に看護師不足と言われていますが、大北地域も例外ではありません。そこで少しでも看護師さんの魅力を知っていただき、特にこれから就職を考えている若い方に看護師を志してもらいたいということで、大北地域の医療機関で活躍する看護師さんを紹介していきます。第4回目は北アルプス医療センターあづみ病院の百瀬美絵(ももせみえ)看護師さんです。
看護師は年齢を重ねると深みが出る仕事
北アルプス医療センターあづみ病院 百瀬美絵看護師
Q経歴を教えてください。
―出身は大町市で現在42歳です。佐久看護専門学校を卒業し、あづみ病院で勤務して20年になります。働きながら、精神科認定看護師の資格を取得し、今は精神科病棟で勤務しています。
Q看護師を志望されたきっかけは。
―中学校の先生に勧められたことと、看護師である母の仕事をしている姿をみたり、帰ってきても勉強している姿を見てかっこいいなと思いました。
Q同じ病院に20年間ずっといらっしゃるのですね。
―最初に精神科病棟に勤務し、途中で内科と小児科のある病棟に異動しました。内科病棟でも認知症やパーキンソン病の方がいて、精神的なケアをしたいなと思って精神科認定看護師という資格を取り、精神科病棟に戻りました。総合病院なので、病院内でもいろんな経験ができました。
Q精神科病棟の業務はどのようなものなのでしょうか。
―精神科病棟は、精神疾患を持っている方が入院しています。看護師の仕事は、診療の補助や日常のケアになります。自分の病棟は、統合失調症の方や躁状態の方、認知症の症状が激しい方がいらっしゃいます。患者さんの話を聞き、観察し、気持ちに寄り添うケアや、治療環境を調整するという仕事をしています。
Q精神科以外の病気をお持ちの患者さんもいらっしゃいますか。
―あづみ病院は総合病院なので、身体疾患の治療と精神治療の両方を治療する方がいます。もともと精神疾患があり、骨折などで身体的治療が必要な場合に当院の精神科に入院し、身体的な治療をして帰るという方もいます。
精神科の治療と身体的な治療の両方を手厚くケアできるところが総合病院の精神科の魅力です。
Q精神科の患者さんとのやりとりはどんな感じですか。
―見えている症状というか言動だけ見ると、激しい方もいます。しかし、心の中で感じている怖いとか不安という気持ちは、私たちと変わらないと思っています。精神疾患のある方は、その表現の仕方がなかなか難しかったり、感情が出過ぎてしまうのではないかなと思って接しています。
Q受け止めるのには経験が必要なのでしょうね。
―20年やってきてやっと最近わかることもあったり、毎回新しい患者さんと会うときには学びになるなと思います。
Qどんな時にやりがいを感じますか。
―患者さんが頼りにしてくれる時です。一人の看護師としてじゃなく私を一人の人として見てくれて話をしてくれたときや、退院した後に外来の看護師さんから「元気にやってるよ」なんて話を聞くと頑張ってよかったなと思います。
Q大変だなって思うことは。
―過去にはいっぱいありましたね。患者さんのケアのことで本当にこれでいいのかなと思って葛藤したりとか、なかなかうまくいかなくて悩んだりもありましたけど、今は基本的にどんなことをしてもやりがいを感じます。
Q看護師として心がけていることは。
―患者さんの味方でいること、とにかく患者さんのことを知ろうと謙虚になることです。患者さんの怒りの裏には自分のことを知ってほしいとか、こちらに対する要望だったり、治らないジレンマだったり、そういった患者さんの思いを受けとめることが大事だと思います。それを聞くことで、ちょっとした事でも患者さんを知ることができればいいなって思います。
Q休みの日の過ごし方は。
―子供がまだ小さいのですが、仕事のことを忘れて子供たちと公園に行ったり、遊びに行ったりしています。あとは、畑の草むしりが趣味です。汗をダラダラ流しながら、夢中で草をむしって綺麗になった畑を見ると嬉しいし、気分転換になります。
Q若い人に看護師の魅力についてメッセージをいただけますか。
―楽しい仕事だと思います。最初は大変かもしれないけど年を重ねていくにつれて深みが出てくる。いろいろな経験を積んでくると患者さんのこともいろいろ想像できて、ケアのレパートリーも増える。年々面白くなってくる仕事じゃないかなと思います。
Q大変なお仕事というイメージでしたが楽しいお仕事なんですね。
―そうですね。病棟の看護師さんたちも元気に働いています。
Q若者にも看護師はおすすめですか。
―はい。とてもおすすめです。
【取材後の感想】
精神科の看護師というと大変そうなイメージでしたが、経験を積んで色々わかってきて今は「看護師は楽しい仕事」と活き活きと話をされている姿が印象的でした。
初めは葛藤や悩むこともあったとお聞きしましたが、それを乗り越えれば年々面白くなる仕事ということです。そういう体験を多くの若者に知ってもらえば看護師を志す人がもっと増えるのではないかと思いました。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
北アルプス地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0261-23-6500
FAX:0261-23-6504