い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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氷餅乾く頃【井月さんのこころ49】

井月さんのこころ シリーズ その49
 19日(水)は二十四節気の「雨水」でした。雪が雨に変わる季節のはずですが、寒が明けてだいぶ経ったものの、二週連続の週末「上雪・豪雪」の影響から冬日が続いています。
 特に15日(土)16日(日)の降雪は、記録的な量となり、除雪が難航して交通の混乱が長引きました。
 先週に続き高速道路が県内全線にわたって通行止めとなり、国県道へ降りて走る車両が大雪で立ち往生して、国道18号(軽井沢町・御代田町)や20号(茅野市・富士見町)では、3日間以上のまひ状態となってしまいました。

 中央高速道路も14日(金)午後7時から17日(月)朝7時まで全面通行止めとなりましたが、国道19号(木曽方面)や上伊那管内の153号(三州街道)と361号(権兵衛街道)は、早めの交通規制・除雪体制などが奏功して比較的混乱が少なくて済みました。
 国道152号(杖突街道)は、杖突峠北(茅野市)付近がなだれの危険があり16日夕方まで通行止めが続きました。
 JR飯田線は、14日(金)午後5時から運休し、土曜・日曜は動かず、運転再開は天竜峡~伊那松島間が17日(月)、辰野まで全線の運転再開は18日(火)からとなりました。
 中央アルプス観光ロープウェイは、14日朝から運休し、27日まで休止予定とのことです。
 
 長野県では「大雪災害対策本部」を設置し、茅野市・富士見町・軽井沢町・御代田町に災害救助法の適用を決定し、東信方面では除雪のために自衛隊の災害派遣を要請したところです。農業関係では、農業用施設や農作物の被害が広範囲に発生しており、特に、農業用パイプハウスの被害が深刻で、18日現在で58市町村・3,634棟の倒壊や損壊が発生しています。県下の農業改良普及センター10所に「被害農業者相談窓口」設置し対応しています。
 農業生産施設の被害棟数は、2月21日(第2報)現在で64市町村・5,239棟になっています
 上伊那管内では、人的被害が除雪中の転落等による重軽傷者3名。農業関係の被害は、前週8日降雪時に多かった施設被害(122棟)は今回は70棟(19日現在)と少なめとなっていますが、前週分も含め、耐用年数経過済のパイプハウスの倒壊等も多くあるため、水稲や野菜育苗等への今後の対策が必要となっています。
 また、学校の休校や予定されていた行事の延期・中止も相次ぎました。


 屋外に止めてあった軽トラックの荷台の縁近くまで積もった雪です。積雪深は約90cmです。掘り出すのに半日がかりでした。
 信州の冬道には、四輪駆動と冬タイヤが必需品です。グリーン化税制適用の四駆はまだまだ「高嶺の花」、通勤用の普通車も修理代が高くつきましたが、我慢して平成13年車の継続車検を先月取りました。
 
  どか雪や人も車も立ち往生  青巒

 今回の大雪では県外との交通が遮断されたため、生鮮食品等の流通が途切れて、品薄状態となり「保存食」の有り難さを痛感することになりました。
 上伊那地域の「保存食」の代表は、なんといっても「氷餅」ですね。
 寒中に餅を搗いて板状に延ばし、短冊に切った餅を紙で巻いて、紐で結わえて簾にし、二晩くらい水に漬けてから寒風に曝して乾燥させます。

  乾くとて水な忘れそ氷餅  青巒 

 氷餅は、古くは飢饉に備える保存食として、そして農作業の御茶菓子やら子どもの離乳食にも使われていた、懐かしい食べ物ですが、現在では工場生産された製品が出回るようになり、氷餅の簾(すだれ)は、遠い昔の風景になってしまいました。
 

 そんな氷餅を井月さんも詠んでいます。

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