そして一口食べるごとにオオタカを持ち上げ、
肉が喉を通りやすいようにしました。
この作業の繰り返しなのですが、
初日は30グラムしか食べませんでした。
翌28日、林さんがオオタカの口を開けると
口の中が少し出血しているのに気が付きました。
この血が目に回っていたのかもしれません。
しかし29日に強制給餌を行ったときには
血は止まっており、
この日から小屋に置いたエサを
自分でついばむようになったのです。
オオタカはやがて、
1日に200グラムのエサを食べるようになりました。
そうして徐々に体力を取り戻し、
小屋の中の止まり木に上がったり
金網にしがみついたりとせわしなく
動き回るようになりました。
その様子を見て林さんは
救護から10日目となる3月7日が
「放鳥の適時」と判断しました。
「猛禽類は人に慣れたら終わりです。
体力が十分に回復し、
かつ野性を失わないうちに放鳥しなければなりません」
と林さんは言います。
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