2013.11.11 [ 【手】体験・体感 ]
歴史に思いを馳せて…ゆっくり歩こう、初期中山道!
「初期中山道」という言葉をご存知でしょうか。
中山道は、東海道・奥州街道・日光街道・甲州街道とともに江戸幕府の定めた五街道のひとつとして重要な街道であり、現在は下諏訪から塩尻峠を越えて、桜沢(塩尻市贄川)に通じるルートとなっています。
しかし中山道が定められた当初は、下諏訪から岡谷を通り、三沢~小野峠~牛首峠を越えて桜沢に通じるルートが使われていました。その当初のルートを「初期中山道」と呼んでいます。
そんな中山道・初期中山道を新たな観光資源にしようと塩尻・岡谷・下諏訪の3商工会議所が合同で活動されています。
その活動の一環として10月23、24日には、来年迎える初期中山道改道400周年のプレイベントとして「歩いて学ぶ!信州中山道サミット」が開催されました。
ここでは24日に行われた初期中山道コースのウォーキングイベントの様子をご紹介したいと思います。
岡谷駅に8時30分に集合し、ウォーキング開始!
歩いていると一里塚や初期中山道の看板を見ることができます。(昔は旧中山道や元中山道とも呼ばれていましたが、現在は初期中山道という名称に統一されています。)
こんなところに万治の石仏!?
実はこれ、「宿が岩」と呼ばれる岩で、ここから先は宿場が遠いので日が暮れはじめたら下諏訪・岡谷の宿へ急ぎなさいという意味があるとされています。いつからあるのか不明とのことですが、顔も描かれており、とてもユニークです。
小野峠の石碑には、「右小野、左三沢」と書かれていますが、これは塩尻側からは小野峠と呼ばれ、岡谷側からは三沢峠と呼ばれるためです。【小野峠・三沢峠】と書かれると2つも峠を越えないといけないのかと思われがちですが、1つの峠なのです。
下っていくと、国指定天然記念物「小野のシダレグリ」の自生地
「色白水」など不思議スポットもたくさんありました。
なんとこの水で顔を洗うと色白美人になると言われています!私も顔を洗ってみましたがはたして…
そしてゴールの小野駅に到着
途中休憩も挟みながら、約10キロの道のりをゆっくり歩いて3時間。
参加者からは、江戸時代の人々が同じ道を歩いたという歴史に思いを馳せながら歩くのは楽しい、中山道の違うルートも歩いてみたいとの意見が聞かれました。
ぜひみなさんも歴史ある「初期中山道」を歩いてみてはいかがでしょうか
※雨が降ると足元が緩くなる場所や車が通る場所等がありますので、十分気をつけてウォーキングをお楽しみください。
↓こちらのHPで地図等の初期中山道に関する情報が確認出来ます。
http://shokinakasendo.shiojiri.com/
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