諏訪を体感!よいてこしょ!! 諏訪地方の新鮮な話題を 私たち職員がお届けします。

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歴史と文化の薫るまち~中山道下諏訪宿~

先日このブログでも紹介しました信州諏訪温泉泊覧会ズーラ「冬」。「寒くても心温まる、信州の楽しい冬の体験プログラム集」をテーマに12月1日(日)に開幕しました。

今年初めてのチャレンジとなる「冬ズーラ」。私たち地方事務所職員としても諏訪地域の冬の観光の起爆剤としてぜひ盛り上げていきたい!と強く思っています。というわけで、早速「下諏訪文化カフェ」という体験プログラムに参加してきました。


かつて中山道の宿場町として栄えた下諏訪宿。会場となった下諏訪町立歴史民俗資料館の縦繁格子が往年の雰囲気を醸し出しています。本日のテーマは、当時の生活や文化を「女性」の視点を交えながら学ぶこと。下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館の宮坂館長からお話をお聞きしました。

(以下、10月に開催された「信州中山道サミット」の写真を使用しながらご紹介します。)


まずは、綿の湯源湯。諏訪大社の女神が化粧用の綿に湯を含ませて置いたところから温泉が湧いたという言い伝えがあるところです。江戸時代には、ここに旅人の疲れを癒す共同浴場が置かれ、中山道唯一の温泉が湧く宿場町としてたいそう賑わったそうです。

現在は「木曽路名所図会」(⇒いわば江戸時代の旅行ガイドブック!)の挿絵に着色を加えた看板が置かれ、当時の賑わいを偲ぶことができます。


次は、下諏訪宿本陣。参勤交代の諸大名の宿泊施設として利用されました。江戸幕府第14代将軍徳川家茂に嫁いだ皇女和宮がお泊りになられた上段の間が今でも残されています。

現在は個人の方(子孫の方)の邸宅となっていますが、中を公開しており、特に四季折々の風景を楽しめる庭園は高く評価されています(入場料:大人400円、小人200円)。


最後は、今井邦子文学館。ここには江戸時代、宿場の茶屋「松屋」があったとされています。アララギ派の歌人今井邦子の実家に当たり、昭和期には短歌結社「明日香」が置かれました。

現在は、その当時の雰囲気を残しながら建物が復元され、邦子の遺品や歌集などが展示されています(入場料:大人220円、小人100円)。

「下諏訪文化カフェ」を通じて、当時の歴史的背景や中山道下諏訪宿の様子を感じ取ることができました。

特に印象に残ったのは、旅籠で働く「飯盛女(めしもりおんな)」と呼ばれた女性の姿。歴史の表舞台には、あまり出ることはありませんが、江戸時代当時の社会や生活を女性がしっかり支えていたということは、私にとって新しい発見でした。

宮坂館長が時折織り交ぜる様々なこぼれ話も楽しく大変有意義な時間となりました。

「冬ズーラ」はまだ始まったばかりです。皆さんもお気に入りの体験プログラムに参加し新しい発見をしてみてはいかがでしょうか?詳しくは「ズーラ」ホームページをご覧ください(リンク)。
http://www.zoola.jp/

また、このたび、長野県地域発元気づくり支援金の活用により「下諏訪お散歩&グルメガイド」が発行されました。ガイドを片手に下諏訪のまち歩きをぜひお楽しみください。

なお、こちらのガイドにつきましては、下諏訪観光協会(電話:0266-26-2102)にお問い合わせください(リンク)。
http://shimosuwaonsen.jp/

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