南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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喬木村の曙月庵で阿島傘の展示がありました!!

農地整備課の中年Yです。

12月21日(土)、喬木村阿島の曙月庵(しょげつあん)に行ってきました。

曙月庵は阿島知久氏の知久陣屋御殿茶室で、嘉永元年(1848年)に旗本知久氏十代頼匡が造営し、茶室としては珍しい二階建てです。

明治以降の改造が少ないことから、とても貴重な建造物です。また、県内にある城郭、殿舎で当初の位置に残されているものは極めて少なく、御殿茶室は県下唯一と言われています。

この日は、村に伝承される阿島傘が展示され、冬のやわらかな光を浴びた傘が、透かした色合いにより目を楽しませてくれました。

~阿島傘の由来(喬木村産業振興課発行のパンフレットより)~
1601年以降、阿島に陣屋を構えていた知久氏は江戸幕府の命で浪合の関所(現在の下伊那郡阿智村)を守っていました。この関所を通りかかった旅人が、腹痛で苦しんでいるのを、関所守が番屋に泊め、介抱し、快癒した旅人がお礼に傘作りを伝授したのが始まりだということです。

 

館内には、茶道の家元山田宗徧流の流れをくむ3世陸安斎が「曙月庵」と命名した陸安斎81歳の書や、阿島陣屋平面図など、様々な資料が展示されていました。

この日私と一緒に見学に行った義父は、『小学生の頃(今から約70年前)、曙月庵に住んでいた「おみつさん」というお婆さんに一番風呂に入ってもらうため、お風呂が沸くとに呼びに行ったものだ。』と、当時のことを懐かしんでいました。(※曙月庵にはお風呂がなく、義父の母の家が曙月庵の近くなので、義父の母の家の木桶でお風呂に入ってもらっていたそうです。)

【こちらは夜間ライトアップの様子です】

曙月庵での阿島傘の展示は終了しましたが、曙月庵は見学無料。予約をすればお茶会や研修にも利用可能(使用料は要)です。

(お問い合わせ先:喬木村教育委員会 TEL:0265-33-2002)

なお、知久氏の歴史については、2020年1月7日~12日の間、飯田市美術博物館市民ギャラリーにて資料展示がありますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがですか!!

 

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