2020.12.17 [ 南信州の林業 ]
里山整備利用地域の紹介 「天龍村向方区」
林務課普及係です。
南信州地域では、地域が主体となって里山の保全と利活用を進める「里山整備利用地域*1」の取組が各地で進んでいます。
地域の皆さんが元気に頑張っている地域を紹介していきます。
今回紹介する地域は「天龍村向方区」です。
向方区は、天龍村の南西にある森林に囲まれた集落です。
先祖代々守られてきた森林は、薪や木材の生産のみならず、人の手の入った森林からキノコや山菜が採れ、山から流れる清流が飲料水や耕作、魚の養殖などに使われるなど、様々な恵みを集落にもたらしていました。
近年は利用される機会が少なくなり、うっそうと茂る里山を再び利用し、山も人も元気になろうと地区の方々が立ち上がり、平成31年2月に里山整備利用地域の認定を受けました。
*1 長野県ふるさとの森林づくり条例で認定する里山を整備利用しようとする地域。
里山整備利用地域の認定を受けると長野県森林づくり県民税による補助事業(活動支援、森林整備など)が導入できます。
【これまでの活動】
〇里山の整備
大きくなった里山の木を伐採し、その跡地に植林をしています。
住宅付近の里山の支障木や竹を伐採しています。
〇木材の利用
支障木や森林整備の伐採木を薪やチップにして利用しています。
チップを固めて菌床(キノコの菌の培養地)を作り、シイタケなどの栽培をしています。
次回は、阿智村戸沢地区を紹介します。
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