信州魅力発掘人 信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

雲の上のパン屋×ヒュッテオーナー×山 vol.2

- ずっと山小屋にいて、最近、感じることはありますか?

ワンゲルが盛んになったときは大学生がたくさん来て、それが一時下火になって、今は山ガール。やっぱり女の子が魅力を感じないと、ブームにはならないのかな。最近は若い人が増えました。ここは、本格的な登山の前に自分がどのくらいできるか、試すような場所だと思います。2000メートルラインをまず歩いてみる。もし何かあっても、避難する場所もあるし自動車を呼ぶこともできますから。高い山へ行きたいけど、大丈夫かなってトレーニングする場所ですね。簡単なハイキングとか…、今はトレッキングって言うのか(笑)。

- 志賀高原というと、ウインタースポーツの印象が強いです。

長野オリンピック(1998年)があったので、世界的にも知名度はあるはずなんだけど、夏山となると、北アルプスや八ヶ岳のほうになっちゃいますね。本当は、夏はスキー場を歩いてもらえるようにしないといけないと思っています。

- 夏は夏で、楽しめるように。

スキー場を閉鎖して夏は上がらせないとか、歩いちゃいけないというのではダメ。花を植えたり、散策路を作ったりしてアピールすると、だんだんスキーシーズン以外の魅力も出てきます。それに、これからが一番いいシーズンなんです。夏は落葉樹が生い茂っていて林間を歩いていても景色があまり見えない。葉が落ちると、眺望がきくようになるので、9月半ばから10月半ばくらいまでが山歩きには一番いいですよ。

- 360度、これだけ見渡せるというのは大きな魅力です。

あと、歌手のみなみらんぼうさんは、日本の百名山を眺めるなら横手山がベストだと言っています。若いときに百名山を登った人が、年をとってここへきて、「あの山に登ったんだ」という話ができる。皆、見たいんだよね、昔登った山を。


昭和40年代、動物の乱獲がひどくなったころには志賀高原の自然保護指導員として動物保護の看板を立てたという高相さん。「自然保護という名の下でやたらめったらやっていてもダメで、バランスが大事」と話します。ほかに、自動販売機やゴミ箱の撤去、電柱の地中化なども行ってきました。環境保全にも力をいれる高相さんに、次回は志賀高原の“これから”を伺います。

PROFILE
1940年、山ノ内町・沓野生まれ。横手山頂ヒュッテの二代目。1981年に「日本一高いところの雲の上のパン屋さん」として手作りパンの販売を本格的に始めた。志賀高原の観光振興のためにも尽力。1959年に発足した志賀高原観光協会の救助部救助隊に長年所属し、7代目の隊長を務めた。

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