来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

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苦闘14年に終止符。~地すべり防止事業の完了~

こんにちは、林務課のmomoといいます。

平成20年度から治山事業で実施してきた安曇野市長久保の地すべり防止事業が完了となりましたので紹介させていただきます。

悪戦苦闘のはじまりは平成19年5月に安曇野市潮沢地区において、長さ約250m、幅約200m、最大深さ40mの地すべりが発生し、移動した土塊が直下の小芹沢を埋設させる災害が発生したとこでした。

小芹沢への土砂押出状況

既設谷止工への土砂押出状況

長久保地区における地すべり災害に対して下流集落・国道403号への警戒・地域住民の避難体制構築と対策工事を進めました。

豊富な地下水が地すべりの要因と想定されたため、地下水の排除を対策工のメインとして進めていましたが、途中、何度か地すべりの再活動が起こったため、対策工法を追加・変更し工事を進めました。

主な対策工事は、地下水を集めて排水する集水井工9基、周りの地下水を井戸に集めるボーリング暗渠工約1、000m、地盤を支えるアンカー工約200本などを行い、地面内部の顕著な変動は無くなり地すべり活動を鎮静化することができました。

設置した集水井工 直径3.5m、深さは約30m

集水井内部の集水状況 横ボーリング(1本の長さは約50m)により地下水を集め下流へ排水を行います。

地すべり発生時に集落へ土砂流出を防止するため設置した谷止工(災害発生時に緊急工事で実施)

対策工事途中に発生した地すべりの再活動により設置したアンカー工

 

ドローンによる全景写真(令和5年12月)

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