こんにちは、林務課のガンzuuです。日に日に寒くなり、山々が真っ白になってきました。
寒さが年々堪えるようになり、一歩一歩近づいてくる冬将軍に身震いする毎日です。
でも、山々が、真っ白に雪をたくさん蓄えてくれていると、来年の夏は田んぼにも畑にも、山からきれいな水が供給され、猛暑でも水不足の心配もなくなるかなと思うと、荘厳な峰の白さは山の恵み、そう思い冬を耐え抜きたいです。

信州の山々は、いくつのも大河川の源流。つまり、信州の森林は下流域の水瓶となっています。
信州の森林を守り育てることは、水資源を保全することにも通じています。
そんな信州の森林を、20年間守る活動をしているダイドードリンコ（株）の社員有志の皆さんによる「森林整備隊」を紹介します。

12月19日、ダイドードリンコ（株）と朝日村の、森林（もり）の里親契約を更新するための調印式が開催されました。
平成15年度に開始された「森林（もり）の里親制度」ですが、ダイドードリンコ（株）と朝日村との里親契約は、その初年度に締結された記念すべき長野県第1号の契約地です。
この契約から20年間、ダイドードリンコ株式会社 中部営業部では、朝日村のプライムスキー場横の「ダイドードリンコ　プライムの森」に、支援活動を続けて頂いています。
そして、この度、契約を10年間更新して頂くことになりました。

【森林（もり）の里親とは…】
森林保全活動に熱心な企業の力をお借りして、長野県の森林を元気にする取り組みです。
支援する企業（里親）と、市町村や地域など里山を管理する側（里子）がパートナーシップを組み、森林づくりを進めます。詳しくは以下をご覧ください。
【森林の里親促進事業】https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyo/sangyo/ringyo/seibi/satooya/index.html

支援活動は、資金援助だけではありません。
ダイドードリンコ（株）中部営業部の社員有志による「森林整備隊」の皆さんは、プライムの森 30haを力を合わせて整備する活動を続けています。
その活動は20年間で55回、延べ650人が参加し、毎年毎年、生い茂る下草を刈りはらい、森林を支えるその姿には、自ら水源地の森を守る意気込みが感じられます。

20年という年月、朝日村の森を支え続けた森林整備隊の隊長さんからお話をお聞きしました。

「ダイドードリンコ（株）は清涼飲料の販売を行っている企業で、きれいな水を作ってくれる森に恩返しする意味も込めて活動してきました。
隊員は県内と山梨県の営業スタッフで、当初は素人の集団でしたが、村などの林業関係者の方の指導をうけ、一緒に作業し、自分もチェーンソー講習を受講し、ここまで事故もなくやってくることができました。
多い年は年間8回活動していましたが、新型コロナで３年間の中断。ようやく今年は活動を再開することができました。
２期目の契約更新からは、森林整備隊の活動以外にも、ダイドードリンコ（株）本社の新入社員研修の場としても活用しています。」とのこと。

契約更新による３期目の抱負をお伺いしたところ、「安全第一。怪我をしないように無理なく、また10年間森林整備を続けていきたい」とお話していただきました。

皆さんも、あさひプライムスキー場にお越しの際は、ゲレンデを滑らかに滑降しながら、「ダイドードリンコ プライムの森」を見やり、森林整備隊の汗と涙がしみ込んだ水源の森と、その心意気を感じてみてください。

森林整備隊による活躍は、ダイドードリンコ（株）HP の「社会貢献・環境保全」より、環境保全－脱炭素社会への貢献－従業員による森林保全活動よりご覧になれます。
HPはこちらです。
ちなみにダイドードリンコさんの会社概要は、こちらです。
また、朝日村HPにも 活動が紹介されていますのでご覧ください。