2018.08.16 [ 林業総合センター ]
信州総文祭の高校生がやってきました
長野県林業総合センター指導部です。
高校生の手による芸術文化の祭典である全国総合学校文化祭の第42回大会(2018信州総文祭)が、長野県で開催され、演劇や吹奏楽など28部門に分かれ、県下各地で日ごろの活動の成果を競い合うとともに、同じ活動を行う全国の仲間との交流を深めていました。
全国総合学校文化祭の28部門のひとつに、自然科学分野があり、物理、化学、生物、地学の各部門でポスター発表が行われていますが、せっかく全国各地から自然科学に興味を持った高校生が集まるということで、研究発表の合間に「巡検研修」が企画されています。
今回は、この巡検研修のコースとして、当センターを選んでいただきました。
全国各地から集まった高校生が、自分の興味と関心のある場所を尋ねる巡検研修。
全国からの人を受け入れるということで10コース以上の多くのコースが設定され、当センターでは、森林・林業を学ぶことをテーマに来ていただきました。
今回、私どもの施設見学に参加していただいた高校生の多くが、九州や四国、近畿などの西日本の方で、常緑樹の森をイメージされていた方が多かったようですが、ここは標高850m。
構内の森林を歩いても、雰囲気が異なっていることを感じていました。
森の中を歩いていいただいたのは、自然観察や、森林浴を楽しむというだけでなく、林業の現場を見てもらおうというのが狙い。
全国からお越しいただいた高校生にも模擬的に林業を体験してもらおうと、伐採作業の見学を設けました。
職員が伐採する様子を安全な距離で見ていただきましたが、やはり今時の高校生。スマホ片手に動画撮影があちこちで始まります。
当センターの構内にあるアカマツの伐倒作業を見ていただきましたが、伐採木が倒れた瞬間は、やはりその音と振動に驚きの声を上げてくれました。
伐採後は、木材として利用する大きさに切りそろえるため、枝払いと玉切りを同時に行うプロセッサという機械により、玉切りする様子も見ていただきました。
自然科学部門の部活動を行っている高校生とはいえ、林業の現場を見ることなどはほとんどなく、作業に使用したチェーンソーを持ってくると、興味津々で、その重さを感じていました。
時間をかけて普段の研究成果を全国の仲間の中で発表するという大変な作業を行った直後の巡検研修ということで、だいぶ疲れてしまった生徒さんもいたようですが、普段は見ることがない林業という世界の入り口をちょっとだけ感じていただけたのではないかと思っています。
当センターへの巡検研修にあたっては、巡検の案内役を松本深志高校の生徒さんが努めてくれました。バス2台の生徒さんを案内する巡検はなかなか大変だったと思いますが、春休みに行われた事前の下見から、当日の誘導まで信州の短い休みを費やして、一生懸命皆さんのために働いてくれました。
本当にお疲れさまでした。
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