来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

平成27年 水桝検査

農地整備課です。

木曾山用水(塩尻市の奈良井川上流の国有林内で取水される)の水桝検査が今年も行われました。

この日も松本平では30℃の真夏日でしたが、標高1500mでは晴天にもかかわらず肌寒さを感じるくらいです。

水枡(みずます)がある場所へは権兵衛トンネル(木曽側坑口)の脇から南へ昇り、奈良井川源流の白川沿いの林道を分け入って行きます。車で行くこと30分、あとは徒歩で用水路の取り入れ口に到着します。

木曾山用水は、明治初頭の廃藩置県により、長年の悲願であった藩境(松本藩領から高遠藩領へ)を越えた利水ができるようになったことで、伊那市の上戸中条水利組合が奈良井川土地改良区(旧奈良井川土地改良連合)と協定を結び、明治9年(1876年)に用水路を完成させ通水し始めたものです。

協定により決められた寸法の水路(水桝)に通水し、所定の水量が分水されているか、松本と伊那の関係土地改良区や水利組合、行政関係者で立会いし、検査するのが「水桝検査」です。

本来、奈良井川の水は梓川に合流し日本海へ流れ下るものですが、この木曾山用水によって伊那谷から天竜川で太平洋に流下しています。山腹水路は延々12km、また50年前に防災事業で945mの水路トンネルも整備され、今も大事に管理・使用されています。

何げなく流れる水路の水、実は先人達の苦労と叡智のうえで利用されていることに思いを馳せる次第です。

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写真-1 奈良井川源流の取水口です。

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写真-2 源流(白川)の流れです。

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写真-3 取水した水が山中の水路を流れ伝います。

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写真-4 水桝直下の水路トンネル(L=945m)の入口です。トンネルの先は伊那谷です。

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写真―5 水桝の全景です。水路を流下した水が、この桝に入り右から左へ流れます。

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写真-6 検査の説明を聞きます。

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写真-7 水桝の寸法、水深の検査状況です。

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写真-8 水路の流速検査(ピンポン玉を流す)状況です。水枡の寸法と流れる速さから計算により、流れる流量がわかります。

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