こんにちは。松本建設事務所公園係です。
松本平広域公園総合球技場、通称サンプロアルウィン。
この施設ほど多くの人を熱狂させ感動を与えてきた県有施設を私は知りません。
しかしながら、形あるものはいつか崩れるもの。人やクラブが進化し続けるのと同様に、施設が老朽化したり、利用の仕方が変われば修繕や改修が必要となります。
スタジアムの既存照明設備が製造中止となり、今後の安定した施設運営の確保が難しくなりました。したがって照明設備の改修が必要となり、サンプロアルウィンの照明も進化しました。
Jリーグスタジアム基準では最低1500lx以上という照度の基準がありますが、新しい照明設備はこれまでの老朽化した設備より、フィールド面の明るさが格段に増しました。その他にもDMX制御装置やカラー照明などにより、LED照明の瞬時点灯、無段階調光という機能を活かした演出も可能となっています。
みなさんもご存知のとおり、スタジアムは信州スカイパークにあり、そこには近接する松本空港があります。そのため建設当初から特に高さについては制限があります。
当施設の照明設備は通常のスタジアムよりも10〜20メートル程度低い位置に設置されています。
この工事での最大の課題は、その条件によるプレイヤーのまぶしさをどうやって低減するかという点でした。
新LED照明設備はどうしても照明とボールが重なれば見えにくくなってしまうため、照明の数を半数近く減らし、シミュレーションによって照明の仕様、角度を一つずつ設定することで目に入る光源の数を減らしています。
工事中は高所や冬季の作業となりましたが、施工者の努力により事故なく、予定とおりの工期でしゅん工できました。
2月29日には、長野県サッカー協会様、㈱松本山雅様や報道機関の方をお招きして現地確認を行いました。
飯田真輝CB²にもご確認いただき、選手の感覚からの意見を踏まえ調整を行っています。
また、3月2日には「けんせつ現場見学会」を開催しました。
当日は強風にも関わらず県内の小中学生と保護者あわせて50名の方にご参加いただきありがとうございました。これを機会に建物をつくり、維持し、活用していく「建設業」というものに興味をもっていただけたらありがたいです。
春が近づき、今シーズンもいよいよJリーグの開幕となりました。
多くの方にご来場いただく施設だからこそ、まだまだ整備をしていかなければならないと感じています。
安全・安心なスタジアムで、たくさんの思い出をつくる場所になるように整備していきたいと思います。
サンプロアルウィン、信州スカイパークは今後も進化しつづけます。
みなさま、どうぞご来園ください。
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