2019.03.01 [ 松本建設事務所 ]
信州最古の峠「保福寺峠」
皆さんこんにちは、松本建設事務所のTです。
前回は「保福寺川」(ほふくじがわ)のご紹介をしましたが、
今回は「保福寺峠」(ほうふくじとうげ)についてご紹介したいと思います。
この保福寺峠は明治時代末期まで盛んに利用され、
東北信と中南信を結ぶ信州の交通の重要な箇所でした。
保福寺峠を挟んだ地域は、峠を通る人々の宿場町として栄えたといわれています。
松本藩主も参勤交代の際にこの峠を越え、江戸に向かったそうです。
明治時代になると、長野県による「七道開削工事」(道路の拡幅改良や新たなバイパスを建設する工事)の
候補の一つとして保福寺峠を通るルートが提案されました。
しかし結局青木峠を通るルート(現在の国道143号)に決定し、
保福寺峠は衰退の一途をたどることに。
現在は「県道下奈良本豊科線」として使用されており、
松本建設事務所では安全な通行のため道路を拡げる工事などを行っております。
そんな保福寺峠には、「ウォルター・ウェストン日本アルプス絶賛の地」という石碑が建っています。
ここは日本アルプスの名付け親、ウォルター・ウェストンが保福寺峠から見た日本アルプスを絶賛した場所。
ウェストンは日本アルプスの登山を楽しんだだけではなく、日本の山々の美しさやそこに暮らす日本人の温かさなどを著書で紹介しました。
石碑にはウェストン著「日本アルプス登山と探検」の一部が刻まれています。
この美しい風景が我々日本人だけではなく、外国の方からもお墨付きってうれしいですね♪
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