2021.01.18 [ 計量検定所 ]
計量検定所日記シリーズ番外編「アルクマの体重が微妙に変わる話」
長野県計量検定所の計量ボーイです。
本年の干支・丑(牛)に所縁の、善光寺門前で育ちました。
前回計量女子のお話「↓アルクマの体重は、リンゴ70個分くらい」を、引き継ぎます。
計量女子の計量検定所日記「アルクマのプロフィールから語る単位の話」
リンゴ1個平均295.6g=0.2956kgと言われていますので、70個分では?
0.2956(kg)×70(個)=20.692(kg) → 約20(kg) ※本稿では以下20(kg)
アルクマ、意外にフワフワさんですね。
私たちは重さ(体重)と何気に使っていますが、厳密には質量Mと重量Wを区別する必要があります。
質量Mは物質の量で、どこへ行っても不変ですが、重量Wは質量Mに働く重力加速度Gの大きさで、Gが変わるとWも変わります。
公式 : W=M・G
換算 : 1(kg)×9.8(m/s2)=9.8(kg・m/s2)=9.8(N) =1(kg重)
日常生活、体重計・ばね秤で重さ(体重) 何kgと使いますが、これは
重量W(kg重)の指示値を読み取っているのです。
地球上での重力加速度1Gとすると、月面での重力加速度0.17Gですので、
重量W=M×0.17G=20×0.17×9.8(N)=20×0.17(kg重)=3.4(kg重)
アルクマ質量20kgいずこも不変ですが、地球での重量20kg重は、月面で6分の1になり、無重力状態(国際宇宙ステーション内)ならばゼロです。
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