皆様、こんにちは。松本農業農村支援センターのいっちゃんです。
八ヶ岳中信高原国定公園の最北に位置する「美ヶ原高原」は、長野県松本市、上田市、長和町にまたがっています。日本一広い高原大地として知られ、中心には日本百名山のひとつ、標高2,034mの主峰・王ヶ頭があります。かつて火山によって侵食されてできた台地は周囲にさえぎるものはありません。そのため、富士山や北アルプス、南アルプス連峰、御嶽山など、百名山のうちの40山以上を見渡すことができます。(以上「長野県公式観光サイト」から引用)
美ヶ原高原には、美ヶ原牧場畜産農業協同組合が運営する「美ヶ原牧場」があります。夏場に県内各地の畜産農家から、例年300頭前後の牛(乳用牛、肉用牛)を預かり、放牧事業が行われています。標高2,000m前後の牧場は、冷涼で湿度が低く、牛も人も非常に快適です。
牛を放牧することによって、近年高騰するえさ代が抑えられることや、夏場の夏バテ防止、丈夫な子牛を生むための足腰をきたえるなどの効果が期待されます。
牛が放牧されている様子は美ヶ原高原の風景ともマッチし、大変インスタ映えするため、SNSの普及に伴い、牛との撮影のために訪れる観光客が増えているようです。
令和6年度に開催された「美ヶ原牧場放牧反省会」で話題となったことですが、牛とのツーショット写真を撮影するために、遊歩道から牧柵を越えて牧場内に入る観光客が年々増加して問題になっています。インバウンドで海外から来日する観光客も・・・。現在、国内で発生していない特定家畜伝染病の一つである「口蹄疫」は、海外では現在も発生している国があります。「口蹄疫」は、牧場内にウイルスが侵入すると、牧草などを介して牛に感染するリスクがあるため、牧場を管理する組合などは、このことを大変心配しています。
そこで一つお願いがあります。遊歩道から牧柵を越えて牛が放牧されているエリア内に入ることは、絶対にやめてください。
美ヶ原高原の景観と長野県の畜産業をこれからも大切に維持していくため、皆さんのご理解とご協力を、何とぞよろしくお願いします。
掲載した写真は、令和6年7月に撮影したものです。牛の健康確認等の検査のため、管理者の了解のもと牧柵内に入っています。
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