2014.06.17 [ 自然・観光地 ]
地域の宝を再発見!善光寺街道青柳宿の切通し
筑北村坂北の青柳地区は、江戸時代、善光寺街道の宿場町でした。
そんな青柳地区のはずれに、岩山を切り開いた「大切通し」があります。
1580年、青柳伊勢守頼長が切り開き、その後更に3回切り広げられました。
石工のノミ跡が今も残っています。また、江戸時代に庶民が作ったとされる百体観音像や馬頭観音が点在しています。
この「大切通し」の開通により、旅人の旅程が楽になったことは想像に難くありません。
「是に依て、旅人并に牛馬の往来聊も煩ハしき事なく、野を越え山を越して麻績宿に到る」と善光寺道名所図会には記されています。
【道幅3.3m、長さ26m、高さ6m余。大切通しを抜けた向こう側は麻績村へとつづく。】
そんな地域の宝を再発見してもらおうと、地元住民でつくる「青柳宿切通しの会」で、善光寺街道青柳宿の絵葉書を作りました。
村内の元美術教員の方が描いた、とても温かい風景の絵葉書です。
地域を見直し、地域の宝を再発見するために活用されそうです。
今年は、善光寺街道が江戸初期の1614年に整備されてからちょうど400年になります。
ぜひ一度、青柳宿、そして「大切通し」をご覧ください。
【青柳宿。向こう側の山は青柳城址。道路右側の石垣は「石組用水路」。】
【各戸の表札には宿場時代の屋号が記されている。お互いを屋号で呼び合うことも。】
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