2011.03.10 [■アレ☆これ☆信州]
Vol127■とく☆とく信州 原産地呼称(その5)
~長野県産焼酎のお話~
長野県原産地呼称管理制度の“お酒シリーズ”最終回は「焼酎」。
長野県で焼酎?と意外に思うかもしれませんが、結構古くから造られているんですよ。
まず、“100%長野県産の原材料を使って、本場九州にも負けない焼酎を造ろう”と、県内で初めて芋焼酎を造ったグループをご紹介しましょう。
さつまいもの植え付け
このグループは、長野県の南部、飯田地域の焼酎愛飲家、農作業を体験したい人、お酒屋さんなどの有志200名で7年前に立ち上げた「信州いも倶楽部」。地元の遊休農地を利用して原料となる芋を育て、焼酎を作っています。
九州に負けない“うまさ”を求めるため、まずこだわっているのは、「高品質の原料(芋)を育てる」ということ。焼酎用に使う芋は、「黄金千貫(こがねせんがん)」という種類のさつまいもで、県内では昔から干し芋の材料として使われていたものなんですよ。6月上旬に苗を植え、10月中旬に収穫し、芋の洗浄・蒸し工程・タンクへの仕込みまで行います。あとは蔵元さんでおいしいお酒に仕上がるのをじっと待つのみ。作業に参加した会員は、後日会員酒販店を通して、完成した焼酎を会員割引価格で購入する事が出来るんです♪
芋掘り作業
洗浄後の選別作業
実際に焼酎造りの作業に携わっていると、出来上がったお酒が楽しみでますますやる気がわいてくるというもの。最近では、新たな味わいを求めて、「紅あずま」や「パープルスウィートロード」等のさつまいもにも挑戦しています。
☆「信州いも倶楽部」では、現在会員募集中!自分で育てたお芋からできた焼酎で一杯いかがですか♪
【お問合せ先】
信州いも倶楽部事務局(喜久水酒造内)
TEL:0265-22-2300
さて、原産地呼称の話に戻りますが、先月行われた官能審査会では、22品の焼酎が認定を受けました。平成17年に焼酎の官能審査が始まってから、これまで13回審査会が行われ、合計145品が認定を受けています。審査委員からは「年々おいしくなっている」、「熟成後の味が楽しみ」などの評価をいただいています。
このマークが付いたものが認定品です。
焼酎の認定品のうち「県内の特定の地域の原材料を50%超使用し、かつ通常の認定品より基準点が高いもの」は、「地域認定品」として認定されます。今回の審査で認められた2品をご紹介しましょう。
【地域認定焼酎】
「紅大将」
喜久水酒造(株)
「日本のどまんなか松本」
喜久水酒造(株)
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