信州の各地で、地域固有の食文化と共に育まれてきた「信州の伝統野菜」。以前、冬の野菜を中心にいくつかご紹介しましたが、今回から数回にわたり、夏の野菜を中心にご紹介したいと思います。
今回は、長野県の北部にある須坂市の「八町（はっちょう）きゅうり」です。

「八町きゅうり」は、昭和20年代の始め頃、須坂市上八町（かみはっちょう）の関野正二郎氏が育成したものです。
普段スーパーなどで目にするきゅうりと比べると、やや短めでズングリとしており、表面に白い粉を吹いているのが特徴。皮は薄く肉厚で、甘みがあって美味しいのですが、あまり日持ちがしないのがちょっと残念なところです。

昭和30年代には盛んに生産され、県内外から業者が買い付けに来るほどの人気でしたが、40年代に入ると、りんご等の栽培が盛んになったことなどから、その栽培は急減。ほとんどが自家用として栽培されるのみとなってしまいました。

数年前に、市内の須坂園芸高校が昔ながらの「八町きゅうり」の復活の取り組みを始めたのをきっかけに、平成17年、地元八町地区の有志が「八町きゅうり研究会」を発足。須坂園芸高校はもちろん、行政、ＪＡ等とも協力しながら、その復活と普及に熱心に取り組んでいます。

オススメの食べ方は、やっぱり「生」! これに須坂特産の「味噌」を付けて食べれば言うこと無し!! もちろん漬物にしても美味しいですよ♪
7月から9月にかけて、市内の直売所やスーパー等で購入することができますので、ぜひ一度「八町きゅうり」を味わってみてくださいね。

☆八町きゅうりについて詳しくはこちらをどうぞ（パソコン用）
八町きゅうり研究会ＨＰ
「信州の伝統野菜」について詳しくはこちら
長野県園芸畜産課ＨＰ（パソコン用）

【お問合せ先】
長野県農政部園芸畜産課
TEL　026-235-7228
E-mail　enchiku@pref.nagano.lg.jp

☆関連ブログ紹介「八町きゅうり」
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